三浦国宏が我が家の和室で寝ています。
さすがは三浦国宏
ソウル・ロス2度のオリンピック出場
全日本社会人選手権8度制覇
246戦218勝28敗
アマチュア史上最強で最恐のボクサーであり、あらゆる常識からはみ出した規格外の男
我が家のチンケな布団に収まるような男じゃございません。
そしてダイニングの床には、求人誌のタウンワークが広がっています。
こうなったのには深〜い訳があります。
話すと、ものすごーーーーーく長くなるので話しますね。
え?
聞きたくない?
まぁ、そう言わずww
三浦国宏 50男 規格外の就活
第1話 ローバ帝国 〜冬の時代〜
先週末(確か金曜日くらいかな)のこと
また、いつものように三浦国宏から電話があり
「味玉くん、何度もすんませんねぇ…どうもこのネットのアレが苦手でねぇ…『お!この仕事いいなぁ』って思って、ナンカを押したんだけど、そっから先が分かんない。次はどこをどうしたらいいんですかね?…あ!これかな?…あれ?やっぱり違うなぁ…ね♡」
か、かいちょ…
( ̄▽ ̄;)💧
「いや…『ね♡』って言われても…だから何度も言ってますけど、ボクもその画面見ながらじゃないと分かんないんですって…ん〜…困ったな…あ、そうだ!じゃ、久しぶりに一杯やりますか?そんで一緒に仕事探しましょうよ」
「いいですねぇ!じゃ今から行きますわ。どこに行けばいいですか?」
「いやいやいや、いま仕事中だし、しかも、まだ12時前っすよ。明後日の日曜日、錦糸町あたりでどうですか?」
「いいですよ。明後日は新宿で仕事だから終わったら電話します!いや〜、助かります押忍!いつもすんませんね〜〜押忍、押忍!イエ〜イ♬(ブチっ…)」
電話が切れた…
相変わらずだな…
( ̄▽ ̄;)💧
(そうだ!錦糸町なら、ちとせさんを誘おう!『なんか力になれるかも』って言ってたし…)
◇◆◇◆◇◆◇
と言う訳で、日曜日の練習終わり
ジムの前のウッドデッキで一服してると電話が鳴った。
「押〜忍!いま仕事終わりました。どこに行けばいいですか〜?」
「錦糸町ですよ。え〜と仕事は新宿でしたよね?JRで来ますか?」
「いえ、自転車で行きます」
「は?嘘でしょ?自転車で?」
「楽勝っすよ〜♬都内ならどこだって自転車で行きますから。こないだなんて4時間かけてナントカってとこに面接に行きました。さすがにビックリされましたよ。面接は落ちましたけど」
「…そ、それは残念でしたね…じゃ、気をつけて来てください」
「押〜忍!30分くらいってナビで出てますからすぐ行きます。余裕ですよ〜!押忍、押忍!(ブチっ…)」
電話が切れた…
相変わらずだな…
( ̄▽ ̄;)💧
てゆーかナビは使えるんかいっ!
どうせ時間通りに来るわけないし、ちとせさんと待ち合わせて先に始めちゃいました。
安あがりに南口の『磯丸水産』です。
ちとせさんと会うのも随分久しぶり
えーと…確か…
そうだ!
3年前、三浦国宏の送別会で渡嘉敷さんの弟さんがやってる南砂の『鳥味』で一緒になって以来だ。
久しぶりの邂逅に、三浦国宏のことなどすっかり忘れて、蟹味噌なんぞ焼きながら楽しく呑んでいたところ電話が鳴り、スマホの画面が三浦の到着を告げた。
30分くらいと言っていたけど、やはり1時間半くらいかかっている。
「もしもーし!お疲れ様でーす。着きましたかぁ?」
「はいはい、ただ今到着、錦糸町の駅前です。どこに行けばいいですか?」
「南口の丸井分かります?そこまで迎えに行きますよ」
「あー丸井分かります。じゃお願いします。押忍!」
で、丸井の前まで行って三浦国宏を探すも見当たらない。しばらく待っても一向に姿を見せない。
(あれ?おかしいな、どこにいるんだろう…)
電話をかけても留守電。
店に上着を置いてきたのが悔やまれる。
このクソ寒い中、いつ現れるとも知れない三浦を待つのはまっぴらゴメンだ。
いったん店に戻ろうかと思ったが、丸井の1階にスタバを見つけコーヒーでも飲みながら待つことにした。
カウンターに並んで注文して気づいた。
あ、財布店に置いてきた…
『全然恥ずかしくありませんよ!』て顔でスタバを出たところで、ちょうど三浦を発見。
「何やってたんすか会長。駅前にいるって言うから迎えにきたのに、もうかれこれ…ホラ!20分も経ってるじゃないすか」
「めんご、めんご♡ちょっと欲しいもの見つけたんで買い物をね」
「ふぅん…ま、いいや、寒いし店行きましょ。すぐそこですよ」
ようやく3人揃って乾杯♬
「ところでスゲー荷物ですね。何を買ったんですか?」
パンパンに詰まった大きなリュックと貴重品が入っているだろうショルダーバッグ、さらにバカでかいチェック柄のビニールの袋に何やら一杯詰まってる。
「いや、これは違うの。昨日で寮を出なきゃ行けなかったんで荷物を全部まとめたんですよ。買ってきたのはコッチです」
三浦がビニールバックから取り出したのは、彼の大好きな熟女系ヒーリング映像
その名も『超鬼選 老婆時代 2❤️』
「え?寮を出たって…じゃ、住むとこないんですか?今日はどこに泊まるの?なんでそんなもん買ってんの?バカなの?」
「そうだなぁ…錦糸町なら錦糸公園かな。広いし」
「いや、ダメですよ会長!下手したら死にますって…いや、死なないか…バカだから」
「ま、そんなことは後で考えましょ!ホラホラ!かんぱ〜い♬イエ〜イ♬」
しかし、泊まるとこもないのに、なんでDVDを買ったんだ…
どうやって見るつもりだったんだろう…
やはりこの男…
規格外だ。
第2話『自転車があればなんでも出来る!』に続く…
その他の三浦国宏 関連記事