4月14日 新木場スタジオコーストで開催された『パンクラス304』を観戦してきました。
お目当は、もちろんライカさんの試合です。
ボクシングで世界王者を3階級制覇してもなお、自分の生きる証である『闘うこと』を追求し続けるライカさん。そんな彼女の試合を観ているとメッチャ元気をもらえます。
ただでさえ存在が恥ずかしいボクは、ライカさんを観ていると「こんなボクが果たして生きていてイイのだろうか?」と不安になるくらいです。
午前中はKと親子ラン、午後はジムで練習を終え、バスで試合会場へ向かいました。
今日の相手は「マイラ選手」
格闘王国ブラジルの喧嘩ファイターです。
さてどう出るか…
パンクラス観戦♬ ライカさんの応援に行ってきましたよ(後編)をお送りします。
※前編はこちら↓
パンクラス観戦♬ ライカさんを応援してきましたよ!(後編)
今回、試合順が2試合目とのことで、早めに会場に向かいました。
オープンフィンガーのグローブで闘うパンクラスはKO決着も多く、思いのほか試合進行が早くなることがあるのです。特にプレミナリーファイト(前座的な試合)は、まだ防御テクニックが未熟な選手もいるので派手なKOが出やすいです。(それが面白くてプレミナリーファイトを好んで見る人もいますよ)
まぁ、仮にプレミナリーファイトが早く終わっても、メインファイトの開始時間は変更しないと思うのですが(AmebaTVの生中継もあるので)万が一見逃したら元も子もありませんからね。
メインファイトの始まりです。
さぁいよいよです。
会場の雰囲気も盛り上がってきましたね!
第1試合が終わり、あっという間にライカさんの入場です。
身長・リーチ共に勝る相手に(しかもサウスポー)心なしか緊張気味に見えました。
試合開始
試合開始早々
喧嘩ファイターの呼び声通り、モノスゴい勢いで左右のパンチを振り回し、突進してくるマイラ選手。あまりの迫力に会場がどよめきます。クリーンヒットはないものの、その勢いに押され、ライカさんは一気に金網際まで押し込まれてしまいました。
接近したところでライカさんも細かくショートアッパーを返しますが、慌てているのでしょうか、ちょっとバタバタ感があります。組み付かれ、そのままマットに転がされてしまいました。
マウントを狙っている(?)マイラ選手とポジションの取り合い。なんとか逃れようとするも、マイラ選手の長い手足が絡みついて思うようにいきません。
もみ合いの合間に放つ打撃をコツコツもらい、少しづつ削られていきます。途中、無理に立ち上がろうとしてバックを取られ、背後から振り下ろされる打撃をもらう場面もありました。
そして何度目かのポジションチェンジで一瞬の隙を突かれます。腕と一緒に足も巻き込んでいたので完璧な形ではないですが『腕ひしぎ十字固め』を極められてしまいました。
1度タップしかけた右手を戻し、必死に耐えるライカさんでしたが、遂に堪えきれずタップ。
1ラウンド3分過ぎのことでした。
やりたいことが何もできなかった、あっという間の苦い敗戦です。
ただでさえスロースターターのライカさん。初っ端の勢いでペースが乱されてしまったのかもしれませんね。もう少しじっくり耐えて、1ラウンドをしのげば巻き返しもあったかもしれませんが悔やんでも仕方ありません。今回は相手が強く、こちらが未熟だったということでしょう。
負けたとき人間が試されますね
さて、試合後には必ずロビーに出てきてファンと交流するライカさんですが、なかなか姿を現しません。
あまりにも早い完敗を喫した彼女の胸の内、そして極められた左肘の状態はどうなのか…
ロビーに集まったファンから心配する声がチラホラ聞こえてきます。
しかし、彼女をよく知る人たち同様、ボクは信じていましたよ。
必ず笑顔で皆の前に現れてくれることを。
もちろん悔しいでしょうし落ち込んでもいたでしょう。
不甲斐ない自分を許せない気持ち…もしかしたら「ファンに顔向けできない」なんて想いもあったかもしれません。
でも、おそらくあの時間で切り替えたんでしょうね。
「次に向かう!」という決意に
痛々しいアイシングをしながらも、いつものように笑顔でファンサービスです。
3分という試合時間に「今日はカップラーメン試合だったな!」と、厳しくも愛に溢れたゲキを飛ばす白◯社長
「ライカは負けたら落ち込むけど大丈夫よ。すぐに立ち直る子だから」と教えてくれた、ボクシング時代からの女子応援団長、松村さん
そのほか大勢のファンと楽しく交流しました。
キツイ時…
泣くのは3流
歯を食いしばるのは2流
1流は…
笑え!
果てしなく!
by SUGAR 新井英樹