母をこれほど愛する理由
みなさんおはようございます。
土曜の東京は雪
現場は休工になり、当初休みだった祝日である今日を稼働日に変更しました。
でも、大して積もりもせず、結局今日も雪ですね!
さて
土日で実家に帰ってきました。
ちょっとした厄介ごとがあり、姉と相談してふたりで父を説き伏せに行くことにしたんですね。
しかし心配ご無用ゴム用品♡
大したことではないので無事解決しましたよ。
それに、父の困ったちゃんは今に始まった事ではないのです。
ボクの父は、病気を抱え入退院や休職を繰り返しながら、それでもなんとか勤めあげ、3人の子供を皆私大に進学させました。(ボクは高校も私立でした!すんませんおトーさん)
不器用な父が、言葉にして子供に対する愛情を表現したことは記憶になく、ましてや「ハグ」やら「ちゅう」などするはずもありませんでした。
しかし、いわゆる「飲む・打つ・買う」といった類の悪さは一切やらず、様々な形で子らや孫を支援してくれた父には感謝しかありません。
そんな立派な父ですが、夫として、家庭人としては少々難アリの男でもありまして…
この世代では、さして珍しくもないですかね
亭主関白(ともちょっと違うのかな…)で、昭和の親父。
「メシ、風呂、寝る」の無口男だから、当然冗談のひとつも言わず、妻は夫に尽くすのが当然と思っているフシがあります。
学もなく、若くして家庭に入り、ほぼ専業主婦だった妻(つまりボクの母)は、世間知らずで物事を知らないものだと決めつけ、なんなら軽く見下したような態度をとることもしばしばです。(本人にそのつもりはないのかも知れませんが)
ですから、母の意見を聞いたり、ふたりで相談するなどは一切せず、財産や老後、終活に関わる重要なことなどを、ひとりで勝手にどんどん決めてしまいます。
父は父なりに母や子らを思っての行動なのでしょうが、相手の気持ちや意向を無視したやり方はいただけませんよね。
不器用なだけ…
とも言い切れない思い遣りの無さ、優しさの欠如
そういう意味では、彼は人間として未熟者だと思います。
しかし、それでも50年
どうにかこうにか夫婦としてやってきたわけですから、エックス-2のボクなどが偉そうに言える立場でもないのですが…
まぁ、時代背景もあるのでしょうね。
今ほど離婚は一般的ではなかったろうし、女性が自立して生計を立てることも難しい社会環境だったとも思います。
しかし、我が家が無事やってこれたのはそれだけではなく、母の突き抜けた『天然ぶり』が最も大きな要因だったのではと推察します。
嫌なことがあり、傷ついて愚痴をこぼしつつも、深刻に捉え、悩み、考え込むより先に、新たに発生した別の事象に気をとられてしまい、そんなことはすっかり忘れてしまっていたのではないかとww
昨日、無事家族会議を終え「これからは、お母さんをもっと気遣ってあげないと駄目だよ」と父を嗜めながら、むかし話などして談笑していた時、姉がこんなエピソードを話してくれました。
ボクも始めて聞いた話です。
30年ほど前
まだ父が現役で働いていたころ
会社から帰った父が姉に
「今日の弁当は本当に不味かった。食えたもんじゃないから捨ててしまったよ」
と不機嫌顔で言ったそうだ。
いくら口に合わないからといって、せっかく作ってくれたお弁当を捨てるとは何事だ!と憤慨する姉。
しかし、まだ未成年だった姉は、厳格な父に真正面から文句を言うこともできず、先ず母に聞いてみることに
「お母さん、今日のお父さんのお弁当ってなんだったの?」
「えーと、なんだったかしら…あ、そうそうサンドイッチを作ったわね」
サンドイッチ?
サンドイッチって、そこまで不味く作れるものなのか?
不思議に思った姉は
「そのサンドイッチって具は何を挟んだの?」
と尋ねたところ
母は
「昨日の味噌汁が余ってたから具の大根を挟んだよ。あとワカメも少し」
「…大根…( ̄▽ ̄;)💧」
いやいやいや
大いに笑わせてもらいました。
しかし、いくら天然の母でもそこまでイっちゃってるとはにわかに信じられず
「それさ…また、お父さんにヒドイこと言われて怒ったお母さんが仕返ししたんじゃないの?」
と疑問を投げかけてみたのだが、姉は頑としてそれを否定
「いいや、絶対そんなことはない。お母さんは、ただ目の前に余った食材があったから、深い考えもなく、なんとなく入れてみただけだよ。だってね、こんなこともあったんだよ…」
と姉が話してくれたのは…
ボクの名前「ヒロシ」(洋と書きます)は、漢字は違母方の祖父と同じ「ヒロシ」です。
祖父はボクが物心つく前に亡くなっていたので、どんな人物か知りません。
ですから
「尊敬する祖父の名前と同じで嬉しい」
ワケでもなく
「嫌いな祖父と同じでなんだか嫌だな」
ってこともなく、特に何の感情も疑問も持っていませんでした。
しかし、漢字を一文字もらうなどは聞く話だけれど、全く同じ音の名前をつけることは、そう頻繁にあることではないでしょう。
不思議に思った姉は、ある日、母に聞いたのだそうです。
「ねぇ…洋の名前をつける時、おじいちゃん…つまりお母さんのお父さんと同じ名前ってちょっと変わってるよね。嫌じゃなかったの?」
すると母は
「そう言われてみれば変よねぇ…でも、その時は気がつかなかったのよ。お父さんと同じ名前だなんて」
( ̄▽ ̄;)💧
ウソでしょ?
自分の父親と自分の息子の名前が同じだってことに気づかない人って…
そんな人います?
そのふたつのエピソードの真偽を確かめるべく、母に尋ねましたが
「そんなの覚えてない…ていうか、それ作り話でしょ?」
と真剣な表情で答えていました。
(もちろん姉いわく作り話ではありません)
改めて、愛する母の偉大さと可愛さに癒されて自宅に帰ってきたボクでした。
PS
ちなみに、込み入った話をして誰も構ってやれないため、Kは今回元嫁に預けました。
あまり大勢で責め立てても、父が意固地になるかもしれないということで、弟も自宅待機です。
それでは今日も行ってきます。
お休みの方は良い休日を♬