あい
CM跨ぎばりに引っ張ってしまってさーせんっ!
三浦国宏の続きです。
今回からドキュメンタリー小説風にお送りします。
※第1話をお読みでない方はこちら💁♂️
※若かりし頃の三浦国宏
三浦国宏 第2話『日当千円の雑魚寝生活』
「しかし、そもそも、なんで愛媛だったんすか?」
最初のメガジョッキのハイボールを早々に空にして尋ねた。
「川崎の鉄工所にさぁ〜『来月から暇になるからごめんね〜』って言われてハローワークに行ったんですよ。そこで紹介されたのが愛媛だったんですねぇ〜」
三浦国宏は、10も年下の僕にも敬語を使うのだ。
キャベツをアホみたいに頬張りながらそう答える。
「あ。そうなんすね(汗)…しかし、すごいですね…川崎のハローワークが愛媛の仕事紹介するなんて。んで、それに乗っちゃう会長もww」
他にいくらでも求人がありそうなもんなのに所轄も管轄もすっ飛ばして愛媛とは…
ハローワークの職員も彼を遠ざけて身の安寧を図りたかったのかもしれないな…
などと考えながら続きを促した。
「ヒドかったですねぇ…祭りで、たこ焼き焼いたりさぁ…現場で足場組んだりさぁ…会社の車で人里離れた山奥から毎朝1時間以上かけて色んなところに行かされましたよ」
彼は、空になった、おかわり自由のキャベツの皿を高く掲げ、店員に目で合図しながら続ける。
「そんで、仕事が終わったら、きったねぇ廃墟みたいな団地に連れて帰られて、そこで5人くらいで雑魚寝ですよ。日当は1日千円。寮費だとか電気代だとか色々引かれるんだって言ってさぁ…携帯も新しいのに強制的に変えさせられて誰にも連絡取れないし、逃げようにも、とても歩いて町まで行けるような場所じゃないですしねぇ…。同部屋の奴らはみんな死んだような目でインスタントラーメンすすってましたねぇ…」
「…凄まじいすね。今時そんなことあるんすね。んで、どうやって抜け出したんすか?」
「ヒッチハイク♬ 滅多に車通らないから、ライトが近づいて来たら道の真ん中で両手を広げてさ。トラックの運ちゃんに『三浦国宏だ』って言って、スマホで検索してもらったら喜んで乗せてくれましてねぇ。でも、高速に入ってどっかのパーキングエリアで降ろされてね。死ぬ思いで高速から下に降りて、町まで歩いて、そのまま交番に駆け込んだんですよ」
「うヘェ!相変わらずムチャしますねww…でも、警察に相談すれば安心ですね。ほかの人も助けられたんじゃないですか?」
しかし、三浦国宏は「悔しい」とも「待ってました!」とも取れる意味深な表情をして続ける。
「警察官さんに経緯を話したんですけどね『三浦さん。その会社はヤ◯ザですよ。前から度々相談が寄せられてるんですが、巧妙に法の網をくぐっていて我々も中々動けないんですよ。お気の毒ですが給料とかは諦めてサッサと逃げた方がいいですよ』って言うんですよ」
「ははぁ…それは厄介っすね…(モグモグ)」
僕は我慢できなくなり頼んだ串カツを頬張る。
豚バラ串は、とっくに冷めていた。
「そこで初めてヤ◯ザだったと知ってね。追い込みでもかけられるんじゃないかと、今更ながら逃げて来たことが怖くなっちゃったんですよ」
「…随分遅いっすね。(ムシャムシャ)気づくのがww」
「そう?それでこう尋ねたんです。『大丈夫ですかね?逃げて来ちゃったんですけど。警察に相談した方がいいですかね?』ってそしたら『三浦さん…ここがその警察です…』だって!あっはっはっは〜〜!」
(…こ…これが言いたかったのか…( ̄▽ ̄;)💧)
「あ!そうそう。警察といえば面白い話があってですねぇ…」
最近のことは酔って覚えていないのだが、昔話は詳細に記憶している彼が、イタズラっぽく目をキラキラさせて昔話を披露し始めた。
※カウンターで、文字通り、膝付き合わせ飲んどりやすww
あい
続きはCMの後で
(*´艸`*)ウシシ
第3話 書きましたww
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※このブログは、元気で楽しくやっていることを皆さんにお知らせしたい!という三浦国宏の強い希望のもと、本人に代わり、敬愛の念を持って書かせていただいています。
何かお気づきのことや、ご意見などがあれば、コメントでお知らせください。