みんさんこんにちは😃
さてさてPTAの話の続きです。
前回は、ボクが『お父さん副会長』に立候補した理由がほかにもあるとお話ししたところまでですね。
その理由がこちらの2つ
お母さま方と関わるのが苦手
学校側にモノ申したいことがある
これまで度々感じてきたことです。
少し長くなりますが、分かりやすい例があったので紹介しますね。
PTA副会長になったハナシ
経緯(いきさつ)中編
学級崩壊からの…
Kが2年生の時、担任の先生が夏休みと同時に産休に入り、臨時教員が採用されました。
そして、2学期もそろそろ終わろうかという頃、学校公開(授業参観)に行くと、そこはトンデモない状況になっていました。
授業中にも関わらず、1部の生徒たちは、おしゃべりはするわ立ち歩くわ注意する先生をからかって更にはしゃぐわのお祭り騒ぎ、そりゃもう授業のテイをなしていません。
いわゆる学級崩壊状態ですね。
Kがそのおふざけの輪に加わっていなかったのが不幸中の幸いでしたが、これでは学習に影響が出ます。
その日、Kに詳しい話を聞いて状況を確認しようと帰宅を待っていたら『緊急保護者会』の案内を持ち帰ってきました。
恐らく他の保護者から「どういうことだ!説明せよ!」と苦情が入ったのでしょう。
開催日程は2日後、もちろん仕事でしたが、急遽休みを取り参加することにしました。
緊急保護者会当日
生徒30名に対して、出席した保護者は10数名。
そりゃ2日前に言われてもねぇ…。
教室の前方には、校長、副校長、学年主任、当の臨時教員、副担任が並んで座っています。
まぁ酷いもんでしたよ。
校長が話すその言い訳…
あまりに間抜けすぎて詳細は書きたくありませんね。
そして質疑応答も酷い
保護者からは…
- なぜ産休に入ると分かっている教員を担任にしたのか
- なぜ塾講師の経験しかない臨時教員を採用したのか
- 臨時教員の契約はいつまでなのか、代わりの先生はいないのか
といったことに終始しました。
過去の学校側の判断を責めるもの、臨時教員を排除しようとするものばかりです。
だんだんイライラしてきますね。
いや、気持ちは分かりますよ。
ボクだってそう思いますもん。
でも、産休に入ることを理由に、優秀な人材を要職から外す?
立派なマタハラですよね。
働く女性の足を引っ張るのは、往々にして女性だったりするんですかね。
それに、本質的な問題点を把握するために過去を振り返ることは重要ですが、終わってしまったことをアレコレ責めていても何も解決しませんよね。
ボクはとうとう我慢しきれずに手を挙げました。
「すみません。1つ確認なんですが、授業があのような状態になったのはいつ頃からですか?」
「そうですね…着任して1ヶ月くらいから徐々に騒がしくなってきて…あれ程の状態になったのは…1ヶ月か、もう少し前からだと聞いています」
副校長が答えます。
「そこですよね。つまり、早い段階で保護者への報告がなかったことです。それは決して問題を隠蔽していたわけではなくて、なんとか自分達で解決しようという責任感からだと信じたいところです。しかし、結果的には問題を悪化させ、解決を遅らせただけですよね。
今回のことは、学校側だけではなく生徒とその保護者の責任も大きいはずです。
もし、私の息子が授業中に問題行動をしたなら、すぐ報告して欲しいですね。親として、やっていいこととダメなこと、なぜダメなのか、ちゃんと子供に言って聞かせたいですし、それが親の責任です」
「いや、決して隠蔽しようなどとは…」
「ええ、もちろん分かっています。でも、それならば、もっと情報を共有しましょうよ。良いことも悪いことも、出来る限り些細なことでも。
もっと親を頼ってくださいよ。どちらかに責任を押し付けるんじゃなくて、子ども達のために、保護者と学校は情報を共有して、協同して事にあたるのがあるべき姿なんじゃないですか?」
「お、仰る通りです。これまでもやってきたつもりでしたが足りませんでした。今後は更に意識して皆さんにお伝えしていきたいと思います」
「ぜひお願いします。では、もう1つお尋ねします。明日から3学期終了まで、副校長が担任を勤められ、臨時教員の◯◯先生は今年度限りで退任されるとのことですが、本当にそれでいいんですか?」
「と言いますと?」
「今後も新任教員などが、同じような状況になる可能性がありますよね。最初から完璧にできる人なんていないですから、これは致し方ないですね。
で、もしそうなった場合、また副校長が担任をされるんですか?
そんな場当たり的な対処療法じゃなくて、教員の授業を定期的にチェックして授業運営の質を確認する仕組みを作ったり、そこに問題があるようなら技量を向上させる研修制度の構築をしたり、早期にバックアップが取れる体制整備をするなどの方が抜本的な解決に繋がりませんか?」
「わ、分かりました。もちろん授業の見回りや研修は現在でも行っていますが、もう1度見直してみます」
「ぜひお願いします。とりあえず私からは以上です」
副校長は少しホッとしたような表情で教室を見渡し
「ほかにご質問はありますか」
と投げかけました。
先程まで、やんややんや不平不満をぶつけていたお母さま方は、すっかり大人しくなっています。
少しは嫌味が通じたようですね。
「では、無いようなので、これで緊急保護者会を…」
副校長が会の終了を宣言しかけた時、もう1度手を挙げました。
「ちょっと待ってください。最後にもう1つだけ。今回の保護者会、急な開催で出席者が少ないようですが、今日話された内容や、これから見直されるという研修制度などは、どうやって他の保護者に伝えるおつもりですか?見たところ議事録も取っていないようですが」
「い、いえ、特に議事録を保護者に配るという予定はないですが…」
「別に議事録じゃなくてもいいんですよ。今回の経緯や、問題点がどこにあったか、解決策は何か、ということが分かるレジュメを作成して配布してくれれば」
「えっと…その、事前の職員会議ではそういったことをすると決まっていないので、書面をお配りする予定はないです」
「すると、今日参加できなかった保護者はどうやってこの内容を把握するんですか?」
「学校に電話を頂いたら丁寧に説明させていただきます」
「…あのですね。先程、学校側と保護者でもっと情報共有していきましょうと約束したばかりじゃないですか。今のお話しだと、聞かれれば答えるけど、そうじゃなければ放ったらかしってことですよね。
ママ友が沢山いる方は、ネットワークを使って情報収集できるかもしれませんが、私のように親しい人がいない場合はどうすればいいんですか?
学校に電話するといっても、仕事中は、なかなか電話ができない場合だってあるでしょう。仕事が終わって、バタバタと買い物や夕食の準備をして、やっと時間が取れると思って電話したら、皆さんもう帰られたなんてことは今までだって何度もありましたよ。
なぜ書面1枚出すことができないんですか?個別に電話で説明するより、その方がよっぽど手間が省けるじゃないですか」
「いや、確かにおっしゃる通りではあるんですが…ええと…職員会議では…」
あたふたする副校長に業を煮やしたのか、赴任したばかりの校長が割って入りました。
「分かりました。では書面にまとめて後日配布させていただきます。でも少しお時間いただいていいですか」
教室を後にする僕を、副校長が追いかけて声をかけてきました。
「すみません。充分な対応ができなくて…実は、ここだけの話なんですが、校長名で出す保護者宛の書面には色々と面倒な手続きがありまして…」
これは憶測でしかないので、実際どうなのか分かりませんが、副校長の話を聞いて何となく感じたのは…
学校が出した書面は保管され、何かの機会に教育委員会などの目に触れる可能性があるのでは?ということです。
もしかしたら、一定の基準のものは教育委員会に提出義務があるのかな?とも思いました。
悪い方向に穿ち過ぎですかね。
でも、もしボクの推察が当たっていて、それが書面を出すことに抵抗した理由だとしたら…話になりませんね。
子ども達のことより自分らの保身が優先されるんですから。
数日後…
保護者会で話されたことを曖昧にぼやかして、10倍に希釈したような簡単な説明が記載されたプリントが配られました。
(やっぱり話にならないな…)
学校運営に対し、大いに不信感を持ちました。
幸いなことに、これまでKの担任になった先生は、皆さん本当に良い先生でした。
情熱と愛情を持って、時に優しく、時に厳しく接してくれていましたし、生徒一人ひとりの状況を良く見てくれていました。
しかし、もちろん問題もあるのです。
これ以上学校を批判することは書きたくないので自粛しますが、他クラスでは色々と問題が起きています。
お父さん副会長の案内をもらった時
もしPTAの本部役員になれば、学校内部の事情も把握できるし、学校運営に対して多少なりとも影響力が持てるのではないか?
と考えました。
そして、お母さま方
もちろん、1部の人たちだけだと思いますが 、あの感情を優先させて本質を見失う感じ…苦手です。
これまでも
- 自分のことは棚にあげて、やたら不平不満を学校側にぶつける無責任な人
- 愛想良さげなフリをしているが、本心は全然違うのが見え見えな人
- 本人がいないところで噂話や陰口に花を咲かせる人
などを見るにつけ「なんだかなぁ…」とため息が出る思いでした。
逆に、控えめで気弱な人が、言いたいことも言えず周囲に気を配っている姿なども気の毒で見ていられません。
PTAで同じ係になった人が、そんな人たちだったら?と考えると憂鬱になってしまいます。
その点、お父さん副会長ならば、テーブルと椅子を運んでりゃいいんですから気が楽です。
さて、どうなることやら…。
ごめんなさい。
長くなりすぎたので、さらに完結編に続きますww