チャリ通は常に向かい風…もちろん人生も!

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アマ史上最強!伝説のボクサー『三浦国宏』の現在・2022年5月バージョン

みなさんこんにちは😃

 

 

雨上がりの帰り道

 

 

傘がマンホールの穴にスポッっとハマって

 

 

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結構なレアケースですよね

 

 

 

パントマイムのヒトみたいになった味玉です。※1

 

 

 

※1:ジロジロ見られて、まあまあ恥ずかしかったです。「ウォっ⁈」とか声も出たんで…

 

 

 

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分かりますかね?こんな感じです

 

 

 

 

 

 

さて、今回の記事を書くにあたり、私は大いに悩みました。

 

 

 

書くべきか、書かぬべきか

 

それが問題だ!と…

 

 

 

あまり気がススまなかったのですが、三浦国宏本人の強い希望もありまして結局はそれに従うことにしました。※2

 

 

※2:会長命令は絶対なので…

 

 

 

 

え?

 

三浦国宏って誰だ?って

 

 

 

そうですよね。

まぁ、ボクシング関係者なら知らない人はいないんですが普通の人はね…

 

 

 

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246戦218勝28敗

ロサンゼルス・ソウルオリンピック日本代表

全日本社会人選手権優勝8度

1986年 アジア大会 銅メダル

1990年 アジア大会 銀メダル

後に世界チャンピオンになる平仲明信さんと4回対戦し、全て勝利した伝説の左フックを持つ男

 

それが三浦国宏です。

 

 

 

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バルセロナ五輪直前、練習中に左目をカット、最終選考試合はドクターストップになった

 


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おそらく、ここ数年、音信不通になった彼を心配されている方も多いと思います。

生存報告がてらサラッと書かせていただきます。

 

 

 

いつものごとく前置きが長くなりました。

それでは参ります。

 

 

 

アマ史上最強!伝説のボクサー『三浦国宏』の現在・2022年5月バージョン

 

 

モーニングルーティーン乱入男

 

最近の私のモーニングルーティーンといえば、ロシア在住のアルメニア人と同盟の行く末について語り合うこと

 

 

私は、とある同盟のリーダーに就任し、外交官の彼と共に王座を目指しています。

 

 

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同盟の名前は「Yakuza Samurai Ninja」です

 

 

その日の朝も『武士道』について彼と熱い論戦を繰り広げていました。

 

 

 

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私が「爆弾豆コンニャク」の味について質問しかけた時、突然の電話がそれを遮りました。

 

 

 

 

 

ちっ!

誰だよ?こんな朝っぱらから

 

 

 

 

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三浦会長からでした…

( ̄▽ ̄;)

 

 

しかし、こちらが出る前に電話は切れてしまいます。

 

 

ワン切り&折り返しを狙っているのかと思い、こちらからかけ直したのですが、すぐに切られてしまいます。

 

 

 

数秒後に再びかかってくるのですが、また同じことの繰り返し…

 

 

 

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会社と三浦しか通話相手がいないロンリー玉子

 

 

3回ほどそれを繰り返し、ようやく電話がつながりました。※3

 

 

 

※3:なんなんすか?いったい😂

 

 

 

📞📞📞

 

 

味玉:おはようございます。

どうしたんですか? こんな朝早くに…

 

 

 

三浦:いや〜大阪っていい街ですね。

ビックリしましたよ。

 

 

 

味:・・・?(何をいったい唐突に…)

 

 

 

浦:さっきね、ホテルのレストランで『朝食いくらですか?』って聞いたら『無料です』だって。

もう腹いっぱいで死にそうですよ。バイキング♡

 

 

 

味:あー…今は、だいたい1泊朝食付きのプランが普通ですからね。

無料って言っても、宿泊料金に朝食代が含まれているだけですよ…てか、よくホテルなんか泊まる金ありましたね。

 

 

 

浦:ん?

私、宿泊なんかしてないですよ。

 

 

 

玉:いやいやいやいやいや。

会長それダメなヤツですって。

 

 

 

浦:だって無料って言うからさぁ…

無料ってアレですよね?無料のことですよね?

 

 

 

玉:そりゃ無料っつうのは無料のことですけど、そうじゃないんですよ。

宿泊した人だけが無料なんですよ。捕まっちゃいますよ。

 

 

 

浦:まさかぁ!捕まるわけないじゃん!

どうしてバレるんですか?絶対私だって分かんないですよね?

 

 

 

玉:…会長、今は至る所に防犯カメラっていうものがあって解像度もバッチリです。

ホテルのレストランから家に帰るまで、全ての足取りが追跡できるんですよ。

住所がバレたら即逮捕です。

 

 

 

浦:え?ホントですか⁈

いや、参ったな…今から食べたモノ返しに行った方がいいですかね?

 

 

 

玉:絶対にやめてください。

大丈夫です。逮捕されません。警察はそんなに暇じゃない。

そんなことより大阪って?

今、京都にいるんじゃなかったですか?

 

 

 

📞📞📞

 

 

 

聞けば、渡辺二郎さん※4と食事することになって、京都から大阪まで8時間かけて自転車移動したとのこと…

 

 

 

※4:元WBA・WBC世界スーパーフライ級王者。具志堅さんに次ぐ、世界タイトルマッチ12連勝の記録を持つスーパースター

 

 

 

で、これからまた8時間かけて京都に戻るんだとか…

 

 

 

📞📞📞

 

 

 

味:相変わらずですね…

二郎さんも呆れてたでしょ?

 

 

 

浦:あはは!途中で二郎さんから何回も電話があってね。

『コラっ!三浦!オマエ今どこおるんや!』って

 

 

 

味:…よく殺されなかったですね。

 

 

 

浦:自転車で来たって言ったら笑ってました。

 

 

 

味:やっぱ二郎さん優しいですねぇ…

で、用件はなんです?

 

 

 

浦:あ!そうそう!

ええと、今週発売の週刊新潮、131ページ見てください。

私のインタビュー記事が載る予定ですから。

 

 

 

味:へぇ、そうなんですね。

どんな内容の記事ですか?…ってまさか⁉️

 

 

 

浦:もちろんホラ!例の愛知の!

 

 

 

味:マジすかポリス⁉️

なんでそんなインタビュー受けたんですか⁉️

 

 

 

浦:いや〜面白いかなって思って

 

 

 

味:・・・。

 

 

 

浦:で、私ホラ、携帯変わっちゃってみんなの連絡先がわからないでしょ。

だから味玉さんに、みんなに『週刊新潮の記事見てね〜!』って伝えて欲しいんですよ。

 

 

 

味:本気で言ってるんですか?

何で自ら宣伝するですか?

バカなんですか?

それとも何?

 

 

 

浦:いや〜みんなに私は元気だよ〜って伝えたくてさ〜

 

 

 

味:・・・。

 

 

 

週刊新潮・5月19日夏端月増刊号

 

 

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460円税込です

 

 

記事の内容は、テキトーに編集され、ところどころ不本意な箇所があるようです。

 

 

本人いわく、一部事実と違うとも

 

 

でも、まあ概ね記事の通りです。

 

 

 

で、当時のことも含めて詳しく書こうかとも思ったのですが、やはり、このブログではここまでとします。

 

気になる方は、週刊新潮をご購入くださいね。※5

 

 

 

※5:決して案件ではありません

 

 

 

というワケで、甚だ中途半端になってしまいましたが、どうかご容赦ください。

 

 

 

 

とりあえず、三浦は元気です。

京都で仕事も見つけました。※6

 

 

 

 

※6:まぁ、どうせすぐに職を変えるでしょうけど…

 

 

 

 

ああ、そうだ。

 

 

このことをマグロ屋の大将にも報告しなきゃ

 

 

 

ついこの間、久しぶりに顔出したら、ずいぶん会長のこと心配してたからな…

 

 

 

 

マグロのお礼も兼ねて

 

 

 

 

ではでは♫

 

 

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入れ歯を外す三浦国宏と私

 

 

 

 

 

おまけ

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大将に貰ったマグロとK

 

 

 

 

 

 

三浦国宏関連の記事はこちら

 

三浦国宏物語 全4話

www.xn--btr663e.xyz

 

三浦国宏50男規格外の就活シリーズ・全10話

www.xn--btr663e.xyz

 

 

三浦国宏・成り行きの2日間

www.xn--btr663e.xyz

 

www.xn--btr663e.xyz

 

 

三浦国宏・懺悔の悪魔祭り

www.xn--btr663e.xyz

 

 

 

 

 

懺悔の悪魔祭り

みなさんこんにちは

このところ満腹中枢がイカれてしまい、日々是暴食中の味玉です。

 

 

さて

9月 1日の日曜日は、キック界の悪魔王子こと酒井秀信さんのお誘いで『悪魔王子BBQ祭り in 小松川千本桜』に行って来ました。

 

 

今年3度目のBBQですがご紹介しますね。

 

 

 

懺悔の悪魔祭り

『キック界の悪魔王子』酒井秀信

 

BBQを主催したのは親交のある酒井秀信さん。

酒井さんは、数々のキック団体を制し、ボクシングでは『ザ・おやじファイト』でもチャンピオンに輝いた格闘家。なんと46歳にして未だ現役です!

 

 

※詳しくはこちら↓

ja.wikipedia.org

 

 

そんな酒井さんからメッセージが届きました。

 

 

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『三浦会長と一緒に』ということなので、さっそく三浦に電話したところ

 

 

「もちろん行きますよ。ペっペっぺ〜!」

 

 

10時〜16時という開催時間が気になりましたが(そんなに長く飲ませるとトンデモないことになる)2人で参加することにしました。

 

 

バーベキュースタート♬

 

「絶対道に迷って辿り着けないから待ち合わせして一緒に行きましょうよ」というボクの申し出に「直接向かいますから大丈夫ですよ〜!あと20分くらいで着きま〜す!押忍!押〜忍!」と答える三浦を放ったらかして会場に向かうと酒井さんが出迎えてくれました。

 

 

酒井秀信

勿体ないから獺祭は三浦には内緒にしましょうね

 

「酒井さん、お招きありがとうございます。今日はよろしくお願いします」

 

 

「あー!味玉さんいらっしゃい!…あれ?三浦会長は?」

 

 

「あ、三浦は、さっき電話したら20分くらいで着くって言ってたんで、そうですね…あと 1時間くらいしたら着くんじゃないですかね…多分…」

 

 

「あっはっは!相変わらずですね!まぁ、楽しんでいってください」

 

 

始まったばかりなので、まだ参加者はチラホラ

 

ふと見ると…

 

 

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ん?…どこかで見たことあるぞ…

 

 

「あ!宙樹(ひろき)くんじゃないですかっ!」

 

 

 

デビュー以来無敗『右の倒し屋』鈴木宙樹くん(すずき ひろき/クロスポイント吉祥寺)を見つけました!

 

 

LEBELSチャンピオン 鈴木宙樹

 

左から、川島えりさ、鈴木宙樹、鈴木千裕、オッさん玉子

左から、川島えりさ、鈴木宙樹、鈴木千裕、オッさん玉子

 

 

PANCRASE(パンクラス)、Krush(クラッシュ)、LEBELS(レベルス)などで活躍する鈴木宙樹くんは、デビュー以来10戦10勝7KOでレベルスのタイトルマッチに挑戦。見事勝利をおさめ11戦無敗でチャンピオンになりました。

 

 

その後の 1試合も1RでKO勝利、2019年9月現在 12戦12勝8KO、いま最も勢いのあるキックボクサーの1人です。

 

 

弟の千裕(ちひろ)くんもパンクラスで新人王に輝き、その後キックに転向して現在2戦2勝1KOだそうです。これからの活躍が期待できそうですね!

 

 

一緒に写っている女性は、デビューホヤホヤ!高校生プロキックボクサーの川島えりさちゃん

 

 

川島えりさ

結婚してください!と言ったらソッコー断られました



とってもカワユイですね!😍😍😍

 

 

クロスポイント吉祥寺に所属している仲良し3人組だそうです。

 

 

 1度だけ宙樹くんの試合を観戦したことがあります。

 

落ち着き払って悠々と入場する姿は、風格すら漂い『めちゃ雰囲気持ってるな』というオーラを感じました。

 

 

試合開始前、リング中央で相手選手と向き合った時は、緊張の色を微塵も見せず完全に相手を飲んでいましたね。

 

 

案の定、飛び膝蹴りで1RKO勝利した宙樹くんを見てその強さに驚き、それ以来チェックするようになったのです。

 

 

そのことを話すと

 

 

「ありがとうございます!でも、本当はめっちゃ緊張してたんですよ!」

 

 

と謙遜していましたが、22歳とは思えないほど礼儀正しい好青年は「応援してるんで頑張ってね!」と伝えると

 

 

「できるだけ早く武尊さんを倒してK-1のベルトも手に入れます!」

 

 

と力強く応えてくれました!

 

 

※詳しくはこちら

ja.wikipedia.org

 

 

 

 

レジェンドたちが続々登場

 

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肉を食べながら、ふと時計を見ると既に11時を回っています。(そろそろ三浦が着いても良さそうな時間だけど…)と思っているとちょうど電話がかかってきました。

 

 

「もしもし会長、今どこにいるんですか?」

 

 

「え〜っと…東大島の駅の近くまで来たんですけど…場所どこでしたっけ?」

 

 

ほら見ろ

やっぱり迷ったじゃないか…

 

 

「分かりました。今迎えに行きますんで、そこ動かないで待っててくださいね」

 

 

迷子の子供を迎えに自転車で駅に向かうと、動くなと言ったのに自転車でウロウロしている三浦を見つけました。

 

 

「おーい!会長ー!」

 

 

 

遅れること 1時間半

ようやくバーベキュー会場に到着した三浦がカバンをゴソゴソして取り出したのは…

 

 

三浦国宏2019の夏

またですか?…( ̄▽ ̄;)

 

 

「か、会長!何やってるんすか!しまってください!」

 

 

「いや〜、貴重なDVDが手に入ったから味玉くんに自慢しようと思ってさ…良かったら貸しましょうか?」

 

 

 

「いらんわっ!」

 

 

 

↓一応三浦国宏の紹介も

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・・

 

三浦国宏2019の夏

熱くないんですか?…( ̄▽ ̄;)

 

三浦国宏2019の夏

ハマグリ〜♬

 

そんなこんなで、三浦が焼けたハマグリを素手で掴んで爆食いしているとレジェンドたちが次々に到着します。

 

 

 

元WBF世界クルーザー級王者 西島洋介

 

西島洋介

西島さん!ご無沙汰でーす!


西島さんには、一時期『ワルチャン エクササイズ(ワールド・チャンピオン・エクササイズの略)』でボクシング指導して頂きました。

 

 

現在も、新宿の『HIDE'S KICK!』というキックのジムで日曜日の午前中(隔週だったかな?)にクラスを開いています。予約すれば誰でも参加できますので興味のある方は問い合わせてみてください!

 

 

 

西島洋介のワルチャンエクササイズ

 

HIDE’S KICK!

新宿区西新宿6-20-11

tel:03-5323-3934

 

www.hidemiyoshi.jp

 


 

元WBA世界ライトフライ級王者 渡嘉敷勝男

 

渡嘉敷勝男

渡嘉敷会長…また会いましたねww

 

言わずと知れた渡嘉敷会長。

6月に新宿でお会いしたばかりですね。

 

↓これですww

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キック界のレジェンド 藤原敏男

 

藤原敏男と三浦国宏

日本人初のムエタイ王者 藤原敏男さん(左)

 

数あるムエタイのタイトルの中で最も権威のあるムエタイの殿堂ラジャダムナン。外国人として初めてその王者になったキック界のレジェンド藤原敏男さんがいらっしゃいました!

 

 

藤原さんのご出身は岩手県宮古市田老町。三浦の出身である岩泉町の隣町とあって三浦もリスペクトする大先輩です。

 

 

BBQは次第にエスカレート

 

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さて

飲み始めてから既に4時間以上が経過。

会場は次第にヒートアップしていきます。

 

 

鈴木宙樹くんにボディを入れるレジェンド藤原敏男さん

宙樹くんにボディを入れるレジェンド藤原敏男さん

 

藤原敏男さんのボディに悶絶する鈴木宙樹くん

71歳のパンチに悶絶する宙樹くん

 

元CoCo はねだえりかと味玉

元CoCoのはねだえりかさんと味玉

 

川島えりさ元オリンピアン三浦国宏をノックアウト!

えりさちゃんにKOされたい三浦国宏

 

 

そして、宴もたけなわ、集合写真を撮る頃には…

 

 

完全にグロッキーです。

 

 

ま、寝てくれた方が大人しくて助かるんですが…

 

 

 

懺悔の悪魔祭り

 

午後4時のお開き間近

 

後片付けもすっかり終わり、みなが会場を後にし始めても三浦は眠りから醒めません。

 

 

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「味玉さ〜ん、三浦会長大丈夫ですか〜?」

 

 

酒井さんが心配して声をかけてくれます。

 

 

「大丈夫です。少し寝かせてから連れて帰りますから。今日はありがとうございました」

 

 

酒井さんらを見送り、眠りこけた三浦と2人

ポツンと公園に残されます。

 

 

三浦を木陰まで引きずって寝かせ、身体にペットボトルの水をかけて冷やしました。

 

 

ま、そのうち起きるだろう…

 

 

 

・・

 

 

さて

1時間ほど寝かせましたが三浦はピクリともしません。

 

 

別件で約束があるボクは、そろそろ帰らないといけない時間です。

 

 

「会長ー!そろそろ帰りますよー!」

 

 

三浦を抱え、無理やり立たせます。

 

 

「おす〜…はれ?…ここゎドコれすか〜?」

 

 

「バーベキュー場です。さ、帰りますよ。危ないから自転車は押して行ってくださいね…って、おーい!危ねーっつーの!」

 

 

三浦は、ものすごい蛇行運転をしながら自転車を漕いでます。

 

 

「ダメだって!会長!降りてください!」

 

 

自分の自転車を置いて追いかけますが、三浦はフラフラしながら公園と遊歩道の境目のゲートに向かっていきます。

 

 

↓こーゆーやつです

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※携帯充電切れのため別場所で後日撮影

 

 

 

「だぁ〜いじょぶだぁ〜…だぁいじょぉ〜っぶ…

 

 

ぅわ

 

 

 

 

( ̄▽ ̄;)

 

ほら見ろ…

 

 

首からかけたショルダーバックが、ゲートと自転車に絡まった状態でひっくり返った三浦の姿は、さながら罠にかかった珍獣のようです。

 

 

「か、会長っ!大丈夫ですか?!」

 

 

「…ぅ…ぃ…」

 

 

「会長!しっかりしてください!」

 

 

「ね…ぃ…」

 

 

「え?!何ですって?!」

 

 

 

「ねむた〜い…ムニャ?…」

 

 

 

 

眠たいんかーーーい!

 

 

 

というわけで、約束の時間が迫ったボクは、会長の望み通りゆっくり寝かせてあげるため

 

 

 

公園に三浦を置いてきました!

 

 

 

大丈夫、死にやしないだろう(多分だけど)

 

 

 

 

神さま

薄情なボクをお許しください…

 

 

アーメン

 

 

 

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夏の日の2019

夏の日の2019

 

午前10時

灼熱の路上に立つこと2時間

 

 

ようやく二日酔いが治まってきました。

 

 

 

昨日は仕事が終わってから大島へ直行し、三浦国宏と飲んでいたのです。

 

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夏の元気なご挨拶

 

待ち合わせのまぐろ屋(正式名称『日本かつお・まぐろ漁業協同組合直売所』に着くと大将が出迎えてくれました。

 

 

向かいのダイエーに酒を買いに行ったまま30分以上戻ってこないという三浦は放っておき、まずは大将と乾杯♬

 

 

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5時を回ったら飲み始める大将

 

 

因みに、ここは居酒屋ではなく魚屋です。

 

 

ふつーにオバちゃんが買い物に来ます。

 

 

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魚屋で焼酎を飲むおっさん。↑まーまー迷惑

 

 

すっかり大将と仲良しになったボクは、こうしてストッカーをテーブル代わりに焼酎を飲めるまでに成長したのです!

( ¯﹀¯ )/+*エッヘン

 

 

そうこうしていると、ようやく三浦が戻ってきました。

 

 

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何度も試食コーナーに行ったから遅かったんだな…

 

 

ダイエーの試食コーナーから貰ってきたであろう枝豆を手にする三浦の、いつもと違う出で立ちに目を奪われます。

 

 

 

「会長…それ、どうなってるんすか?」

 

 

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「あー!コレ?コレはさ…」

 

 

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お見苦しくてすみません…

 

 

「元はこうなってるんだけどね…」

 


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「こうして結ぶと…ホラ!」

 

 

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「ね♡」

 

 

 

 

何が『ね♡』なのか…

 

 

 

 

「へぇ…で、この女性モノのカーディガンはどうしたんですか?」

 

 

「ん〜〜〜……拾った?」

 

 

 

いや、ボクに聞かれても…

 

 

 

ともあれ、ようやく揃って乾杯

 

 

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2人合わせてバツ6でーす!↑相当迷惑

 

 

大将にイカ刺しを振る舞ってもらいました♡

 

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お盆明けでマグロが無いのです!(T ^ T)

 

 

このあとお決まりの

 

番外地→えびす→信濃屋

 

と計4件ハシゴしてお開きでした。

 

 

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口からツマが飛び出していますが2人とも妻はいません… in 番外地

 


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年齢制限で乗り損ねたもののマグロ漁船の乗組員に応募するほどのマグロ好き…in えびす

 


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最後は蕎麦で〆ました!in 信濃屋

 

 

 

お盆後半は元嫁と

 

『平日なのにKくんはどうしたの?』

 

と思われる方もいらっしゃるでしょうか。

 

 

彼は、14日から元嫁と2人で旅行に行っています。

 

 

新潟のヒスイ海岸というところでヒスイを探すんだとか…

 


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見つけたのかな?

 

その後、白馬に行って、夏休みの宿題でもある天体観測をするそうで…

 


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そこはどこじゃ?

 


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八方尾根は悪天候で行けず、長野に移動して善光寺に行ったとな…



 

夏満喫ですね!

 

 

 

 

とってもボリショイだったはずが…

 

『あら、お父さんとの夏の思い出は?』

 

 

と思われた方もいらっしゃるでしょうか。

 

 

ええ

予告通り行ってきましたよ。

ボリショイなサーカス

 

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Kがあれほど楽しみにしていたサーカス

しかし、一抹の不安がボクの頭をよぎります。

 

 

 

サーカス観覧を決めた日のK

 

「やたーー!サーカス!サーカス!」←小躍り気味

 

 

 

サーカス1週間ほど前

 

ボク「もうすぐジジ・ババの家だね!」

 

 

K「やたー!花火買ってくー!」

 

 

ボ「うん!そんでサーカスもだよ!」

 

 

K「あ、そうだった…サーカスもだ…」

 

 

 

サーカス前日

 

ボ「明日はいよいよサーカスだよ!」

 

 

K「あぁ…サーカス…」←棒読み

 

 

ボ「・・・。」

 

 

近づくにつれ、サーカスへの興味が薄れていくのが手に取るように分かります。

 

 

 

サーカスは男のロマンなのに…

ナゼでしょう。

 

 

 

 

実家に帰省し、一緒にサーカスを観に行く予定の姉に聞いてみました。

 

 

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プチプチをひたすらつぶす姉

 

 

「う〜ん…子供には、まだサーカスの技の凄さがピンとこないのかもね」

 

 

「そんなことないよ。ホラ!子供の頃ポートピア81で観たサーカス凄かったじゃん!」

 

 

「え?…そんなことあったっけ?」

 

 

「・・・。」

 

 

 

嘘でしょ?

あれを覚えていないのか?…

 

 

弟にも聞きます。

 

 

「さぁ…覚えてない…」

 

 

 

ま、まぁ仕方がない…

弟は、まだ幼稚園だったからね。

 

 

 

しかし…

 

 

母「ユートピア?…なにそれ?」

 

 

父「知らんなぁ…」

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

ボ…ボクってこの家の子?!

 

( ̄▽ ̄;)

 

 

 

 

そんなもんですかね?

サーカスって…

 

 

因みにボクが小学1年生くらいの頃

自宅から少し離れた市街地のスーパーマーケットに

 

 

『ついに岡山にもロッテリアが来る!』

 

 

と大騒ぎしている姉を見て、何をどう思ったかロッテリアをサーカス団だと思い込んだボクは

 

 

『ロッテリア!ロッテリア!』

 

 

と、開店までの数週間

姉と一緒に大騒ぎしていました。

 

 

 

果たしてロッテリアに連れて行ってもらったその日

 

 

大はしゃぎでハンバーガーを頬張る姉を横目に、ボクは失意のズンドコ節を熱唱していたのを、まるで小学1年の頃のことのように覚えています。

 

 

 

 

 

子供にとってのサーカスって

 

そういうものじゃないですかっ!

 

 

 

 

 

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幕張メッセ〜♬(撮影:姉)

 

ともあれ、サーカス会場へ向かいます。

 

 

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開演前〜♬

 

ホラ!ワクワクしてきたじゃん!

 

 

 

ところが…

 

 

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サーカスの花形

空中ブランコの頃

 

 

スッカリ飽きたKは爆睡していました…

 

 

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チュロス〜♬

 

 

でもまぁ…

これも想い出

良しとしましょう。

 

 

 

その後の3日間

お決まりの人生ゲームや楽しみにしていた花火をやって過ごしました。

 

 

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追いイクラ〜♬

 

 

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人生に悩むK

 


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プリン!あら?どーも!

 


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最近の花火って大人しくないですか?

 

 

 

 

 

 

あーーーー!

 

宿題終わんないねー!

 

 

 

 

 

 

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ライカさんの応援で『パンクラス307』に行ってきましたよ♬

みなさんこんにちは。

 

昨日の7月21日(日)

女子ボクシングで世界3階級を制覇し、43歳になった今もなお『闘うことをやめない女』ライカさんの応援に行ってきました。

 

(ライカさんの試合を観ると、もれなく元気玉がもらえるのです。)

 

ライカさんをご存知ない方はこちら↓

www.xn--btr663e.xyz

 

 

行ってきたのは、新木場・スタジオコーストで開催された『パンクラス307』

 

PANCRASE307(パンクラス307)

PANCRASE307

 

ライカ VS グレイシ・ファリア PANCRASE307(パンクラス307)

 

 

対戦相手は、パンクラス初参戦の22歳、グレイシ・ファリア選手(ブラジル)です。

 

 

2勝1敗とプロキャリアは浅いですが、2つの勝ちはいずれもKO勝利、ブラジル人特有の長い手脚と身体能力は要警戒です。

 

 

さて、前回1RKO負けを喫したライカさん、雪辱を果たすことができるでしょうか。

 

 

 

ライカさんの応援で『パンクラス307』に行ってきましたよ♬

 

試合数週間前

いつもは、激励も兼ねて直接チケットを受け取りに行くのですが、あいにく約束の日にボクは夏風邪を引き、熱を出してしまいました。

 

 

試合前のライカさんに風邪を感染しては大変です。

急遽ドタキャンして郵送にしてもらいました。

 

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いつもより字が綺麗ですww

 

調整具合や試合での作戦など直接聞けなかったのは残念ですが、Facebookで見る限りでは原点に戻り、打撃を強化しているようです。

 

 

WBA世界スーパーフェザー級、WBA世界ライト級の元王者、畑山隆則さんのジムに度々出向き、パンチの練習をしていましたね。

 

 

そして、試合前日の表情

 

 

試合前日のライカ選手



『体重落とし過ぎた!』と言っていましたが、とても良い顔をしています。

 

これは、期待できそうですよ!

 

 

スタジオコースト到着

 

 

STUDIO COAST (スタジオコースト)

 

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今回、プレミナリーファイトに、親交のある社労士ファイター、平田純一さんが出場するので、ちょいと早い到着です。

 

 

平田さんは、試合開始序盤、イイ感じで相手にプレッシャーをかけていましたが、右フックを耳にくらいダウン。

残念ながら、レフェリーストップになってしまいました。

 

 

ダメージを心配しましたが「鼓膜が破れてバランスを崩しただけで、脳震盪は起こしていない」と元気そうに話していたので安心しました。

 

 

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読者サービスでーす♬

 

 

 

いよいよ試合開始

 

さて、そうこうしているうちライカさんの試合です。

 

思った通り、煽りVでは『最近組みに行って苦戦しているので、得意のパンチで倒す』とコメントしていました。

 

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颯爽と入場!盛り上がって参りました!

 


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やはり身長・リーチでは相手が勝ります。

 

勇気を持って自分のパンチが当たる距離に踏み込めるでしょうか。

 


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試合開始!

 

 

いつもスロースターターのライカさんですが、開始早々、自分から積極的にジャブを突いて距離を測ります。

 

しかし、やや距離が遠いか…

 

 

ファリア選手も、打撃で迎え撃つつもりなのか組みには来ず、変則的なスーパーマンパンチ(※跳躍しながら打つ)を放ってきます。

 

 

時おり距離が詰まり、互いにフルスイング。

 

しかし、まだどちらもクリーンヒットはしません。

 

 

 

そんなヒリヒリした攻防が30秒ほど続いた時

 

ファリア選手が左、右と放ったフックの打ち終わり、躱しざまにライカさんの左フックがモロにカウンターで入りました!

 

 

場内の大歓声と共に膝から崩れ落ちるファリア選手。

 

 

一瞬レフェリーストップがかかるのでは?と思うくらいの倒れ方でした。

 

(というか、映像を観ると、止めようとしたレフェリーより速く、ライカさんが、倒れたファリア選手に組みついたように見えました!)

 


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バックからチョークスリーパーへ


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完全に極まっています!


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堪らずタップ。レフェリーが割って入りました。

 

 

1R45秒

相手のギブアップでKO勝利です!

 

 

リング中を跳ね回り、喜びを爆発させるライカさん。

 

 

会場のボルテージも最高潮です!


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勝利のライカ選手 PANCRASE307(パンクラス307)

最後は得意のかめはめ波ポーズで決めます

 

 

いや〜

ジメジメと続く梅雨も吹き飛ぶ、爽快な勝ちっぷりでしたね!

 

 

 

試合後はいつものファンサービス

 

試合後しばらくして、いつものようにみんなに顔を見せてくれました。

 

文句のつけようがない完全勝利にロビーに笑顔が溢れます。

 

 

毎回招待している、児童養護施設の子供達も勇気をもらったんじゃないでしょうか。

 

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お世話になった児童養護施設に恩返し

 

一人ひとりにサインをするライカさん。

 

みんな大喜びです。

 

 

 

 

さて、勝ち星を1つ伸ばし、9勝6敗1分としたライカさん。

 

3戦続いたブラジル人との対決も勝ち越しました。

 

 

「次は、どこの国とやりますか?」

 

 

と聞いたところ

 

 

 

どこだって

 

誰とだってやりますよ!

 

かかってこーい!

 

 

 

と力強く答えてくれました!

 

 

 

ライカさん

 

今回もパワーいただきました。

 

┏○)) アザ━━━━━━━━ス!

 


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後ろのオヤジがww

 

PS

ボクは気づかなかったんですが、試合前、度々ミットを持ってくれた、畑山隆則さんが応援に来ていたそうです。

 

「いい試合だった!」

 

と仰っていたとのこと。

ライカさん。

良かったですね!

 

 

ライカ、ランキング3位に!

 

※2019年7月27日追記

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7月26日発表のパンクラス最新ランキングで、ライカさんがフライ級3位に食い込みました。

 

ライカさんおめでとうございます!

 

ベルトが手に届く位置まで来ましたよ!

 

 

 

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『ミー』と言えば『ハー』・成り行きの2日間 〜新宿編〜

みなさんどうもこんにちは😃

 

 

さて前回の『大島編』では、三浦国宏、しょーこねぇさんの3人で大島の居酒屋を3軒ハシゴして一旦別れたところまで書きましたね。

 

 

前回の記事はこちら↓

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ちと遅くなりました

予告通り、2日目の『新宿編』をお贈りします。

 

 

長文ですがっ!(≧∀≦)

 

 

『ミー』と言えば『ハー』・成り行きの2日間 〜新宿編〜

 

 

「遅くなってすみません、今ロビーに着きました」

 

 

約束の12時を10分ほど過ぎたところで、しょーこねぇさんに電話しました。

 

 

「私も今ロビーにいるよ、どこだろう…あー!いたいた!おーい!」

 

 

ぐるり見渡すと、遠くクロークの前、手を振るしょーこねぇさんを発見しました。

 

 

日曜日の京王プラザホテル

早速エレベーターに乗り込み、42階の富士の間を目指します。

 

 

「ところで三浦君は?」

 

 

「それが、さっき電話したら驚くことに、もう会場に着いてるって言うんですよ」

 

 

「へぇ!珍しい。迷子にならないで時間通り来るなんて…でも心配ね、ジャージ姿とかで来てないかしら?」

 

 

「スーツ持ってるって言ってましたから大丈夫だと思いますよ…多分ですけど…」

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

さて、ナゼ我々が新宿に足を運んだかと言うと…

 

 

前日の大島、1軒目の番外地にて

三浦の携帯に入った1本の電話が発端でした。

  

 

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看板にデッカく『100円』て書いてるくせに、むしろ100円のメニューなど殆どない番外地ww

 

 

「はぁ…へぇ…はいはい…ふぅん…ほぉ〜…わっかりました!オッケー牧場!押忍押〜忍♬」

 

 

電話を切った三浦がボクらに言います。

 

 

「Hさんからでした。明日ですって、行きますか?」

 

 

「…ねぇ会長…4年生になるウチのKだって、もう少しまともな日本語喋りますよ…」

 

 

「ほぉ〜!Kちゃん4年生になりましたかぁ〜!…ん?てことはアレですね!次は5年生、その次は6年生ですね!」

 

 

「…ナニ当たり前のことゆうてますのん…そうじゃなくて、もうちょっと分かるように話してもらえませんか?」

 

 

「えっと…明日、京王プラザホテルで、なんかの会があるから来てくれってことで行くんですけどね、3席余ってるから誰か行ける人いないか?って。味玉くんとしょーこねぇさんどうですか?」

 

 

「は?なんかの会ってなんですか?」

 

 

「それがよく分かんないんですよねぇ…具志堅先輩やガッツ先輩も来るって言ってたからボクサーの会だとは思うんですけどねぇ…1万3千円ですって、あと2次会が5千円)

 

 

 

いっ、いちまんさんぜんえんっ?!と5千円…無理だ…絶対…)

 

 

 

しかし、しょーこねぇさんはノリノリです。

 

 

「えー!すごーい!行ってみたーい!味玉くん、一緒に行きましょうよー!」

 

 

「はぁ…まぁ…特に予定もないんで行けるっちゃ行けるんですけどね(高くなければ…)でもボクらみたいなのが突然行っちゃマズくないすか?(メッチャ高いし…)てか、そもそもなんの会なんですか?(その高い会は?)

 

 

「さぁ…なんの会でしょうね!…よく分かんないんでHさんに電話して詳しいこと聞いて貰えませんかね」

 

 

(まったく世話の焼ける…でも、確かにその方が確実だな…)

 

 

と言う訳でHさんに電話します。

 

 

「あ、どうもHさん、ご無沙汰してます。えーっと…先ほどの件なんですが…」

 

 

 

聞けば、三浦が言ったことは、ほぼ間違っていて…

 

 

席など余っておらず、Hさん、長沢先輩(※後ほど紹介します)、三浦の3席で申し込んであるから忘れずに来るように!という念押しの電話をしただけのようです。

※因みに具志堅先輩もガッツ先輩も来るって話は聞いてないし、三浦にもそんな話していないそうですww

 

 

会は渡嘉敷会長主催らしいのですが、趣旨については、Hさんもイマイチよく分からないのだとか。

 

 

と言うのも…

 

 

渡嘉敷会長が手掛けるかも知れないニュービジネスを発表するのがメインらしいのですが、諸々大人の事情があり詳細は言えず、ただ『ビッグなビジネスをやるかも知れない!』ということだけを発表するという、何ともビミョーな会らしいのです。やっぱりボクサーって…ww

 

 

ただ、渡嘉敷会長も流石にそれだけでは間が持たないと考えたのでしょう。

 

 

 

な、な、な、なんと!

 

 

冒頭に、井上真吾さんの講演会を行うと言うではありませんかっ!

 

 

井上真吾さんといえば、あの日本…いや世界ボクシング界の至宝、井上尚弥くん、そして尚弥くんの弟であり、こちらも世界チャンピオンの拓真くんを育てた、2人の父親であり大橋ジム所属のトレーナーです。

 

 

これまで『ミー』と言えば『ケイ』が頭に浮かぶボクでしたが、どうやら本来のボクは『ミー』と言えば『ハー』だったようです。

 

 

『井上』という名前を聞いた途端、1万3千円のことなどすっかり忘れ

 

 

(い、行きたい!尚弥くんを(拓真くんも)あそこまで育て上げた真吾パパの話が聞きたい!)

 

 

そんなボクのココロの叫びが、第4世代移動通信システム(※4Gとも言います)の周波数とシンクロしたのでしょうか。

 

 

「…えっと…もし興味があるなら今からでも参加できるか渡嘉敷会長に聞いてみましょうか?」

 

 

「お、お願いしますっ!是非にっ!」←図々しいww

 

 

  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

三浦国宏発見!

 

井上尚弥くんのお父さん、井上真吾さんの講演会に来ました!

看板を挟んでしょーこねぇさんと♬

 

 

さて会場に着きましたが、まだ席はまばら

 

 

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スーツ着用の三浦を発見し、まずはひと安心。

 

 

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しかしよく見ると…

 

 

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…ま、これくらいご愛嬌です。

 

 

 

席に着くボクとしょーこねぇさんには目もくれず、ナゼかいつまでも入り口付近に立ち尽くす三浦

 

 

「会長、そんなとこ突っ立ってると邪魔だから席に着きましょうよ」

 

 

ボクの呼びかけにも気づかないのか、難しい顔で携帯を操作しています。

 

 

三浦国宏と

真剣そのものww


 

また携帯の操作が分からなくなったのでしょうか。

はたまた何か大切なメールでも送ろうとしているのかな?

 

 

「会長、何のメールですか?」

 

 

近寄って見てみると…

 

 

テトリスやっとんのかーーーーいっ!

 

 

テトリスが出てくる話はこちら↓

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Hさん、長沢先輩合流

 

渡嘉敷勝男会長と

渡嘉敷会長とは2度目です



さて渡嘉敷会長と写真など撮っているうち、あっと言う間に開演の時間が近づいてきました。

 

 

Hさん、長沢先輩の2人も会場に到着し合流します。

 

 

アホの長沢先輩とww

 

 

長沢先輩は、渡嘉敷ボクシングジム→勝又ボクシングジムに所属していた元プロボクサー。

 

 

引退後は、ミウラスタジオに移り趣味でボクシングを続け、ボクも一緒に汗を流した仲です。

 

 

あ!もしかしたら覚えている方もいらっしゃるかも知れませんね。

 

 

そうです。

数年前、三浦国宏の送別会で、同席した渡嘉敷会長と渡辺二郎さんのサインを貰おうと皆んなが持ってきた色紙に、片っ端から自分のサインを書いて悦に入っていた、あのアホの長沢先輩です。

 

 

得意げに自分のサインを書きまくる長沢先輩。もちろん、このあと血祭りにあげられます…

 

 

井上真吾氏 講演会スタート♬

 

井上真吾さん講演会

井上真吾さん入場!

 

 

真吾さんの講演は、めちゃ共感したし、驚きもあったし、初めての講演だからこそ飾らない真吾さんの言葉が心にズシリと響く、とても素晴らしいものでした。

 

 

井上真吾さん講演会

講演は初めてとのことで緊張気味の真吾さんww



あまりの素晴らしさに、ここでは語り尽くすことが出来ないので、また別記事でご紹介するとして、写真だけ数点

 

 

井上真吾さん講演会

真吾さん、お疲れ様です!

 

 

大橋秀行会長と井上真吾さんと

右から、真吾さん・大橋会長・バツ2のおっさんww

 

 

大橋秀行会長と井上真吾さん

しょーこねぇさんも♬

 

 

大橋秀行会長と井上真吾さん

三浦国宏もww

 

 

 

真吾パパへの質問コーナー♬

 

講演終了後に設けられた質問コーナーでは、鶴太郎さんなどが真剣に質問していました。

 

 

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それら1つひとつの質問に真摯に答える真吾さんの言葉から、親子の絆の強さ、真吾さんのブレない心井上家の家族愛などなど、改めて確認させてもらい感動する中

 

 

「そろそろ時間ですが、他に質問ありませんかぁ!」

 

 

渡嘉敷会長の呼びかけに

 

 

 

「はいっ!」

 

 

 

三浦が手を挙げました。

 

 

渡嘉敷会長は、苦笑いしながら三浦を指名。

 

 

ボクは、失礼な質問をしないかハラハラしながら見守ります。

 

 

「あの〜…お父さんのセコンドのギャラは、1試合で幾らくらいなんですか?」

 

 

 

(バっ、バカ!…)

 

 

 

真吾さんも大橋会長と顔を見合わせ苦笑い。

※しょーこねぇさんは大ウケ

 

 

「こら三浦!変な質問するんじゃない!」

 

 

渡嘉敷会長から怒られます。

 

 

「あ、じゃぁもう1個だけ…えっと、お父さんはいつもどの辺に飲みに行くんですか?

 

 

ねぇ会長…それ聞いてどうするつもりなんすか…

 

 

しかし、誠実な真吾さんは律儀に

 

 

「あ、それなら答えられます。僕は、ほぼ100%家飲みですね…たまに大橋会長に誘われると銀座ですが(笑)」

 

 

真吾さんのナイス返しで会場は和やかな笑いに包まれ、講演会は無事に終わりました。

 

 

その後は食事歓談

渡嘉敷会長のお話や、渡嘉敷会長が呼んだ歌手が、渡嘉敷会長のリクエストした曲を延々歌うナゾの渡嘉敷コーナーなどを経て無事お開きとなりました。

 

 

質問も出来て大満足の三浦国宏ww

 

 

2次会は上原チャンプの店、その名も『ちゃんぴおん』

 

2次会へ向かうタクシー待ちのロビーで、翌朝4時から仕事があり2次会に参加出来ないというHさんから声をかけられました。

 

 

「味玉さん、実はちょっとお願いがありましてね」

 

 

「はい、なんでしょう?」

 

 

Hさんは、バツが悪そうに衝撃の事実を僕に告げます。

 

 

「実はね…これから行く上原さんの店なんだけど…三浦会長、過去に出禁になってるから…特に奥さんに見つかるとマズイんで、申し訳ないんだけど見つからないようにしてね」

 

 

「え?!…だって、すごい狭い店だって言ってましたよね?そんなことが可能な感じの店なんですか?」

 

 

「…無理だろうね…多分」

 

 

 

(うそーーーーん!)

 

 

 

「じゃ、頼んだよ!ヨロシク!」

 

 

ボクの反論を待たず、Hさんは逃げるように去って行きました。

 

 

マジすかポリス…

さてはHさん、明日の仕事ってのはテイのいい言い訳だな…

 

 

仕方ない…

あとは野となれだ…

 

 

覚悟を決めて開き直るボクww



ちゃんぴおん到着

 

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元WBAスーパーフェザー級王者の上原康恒さんが奥さまと経営する『ちゃんぴおん』にやってきました。沖縄料理が絶品です!

 

 

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階段を登りながら、三浦に耳打ちします。

 

 

「会長…なんか上原さんの奥さんの◯◯さん、以前会長が店に来た時、散々迷惑かけられたってメッチャ怒ってるらしいですよ。今日は大人しく…出来れば見つからないようにしてくださいね」

 

 

「へぇ…◯◯さんが?なんでしょうかね?…でも、分っかりましたぁ〜。オッケー牧場!ペッペっぺ〜♬」

 

 

(ダ、ダメだこりゃ…)

 

 

しかし、予想に反し上原夫妻が立つカウンターの前を通り過ぎる三浦は、首を引っ込めて隠れるように奥の座敷に滑り込みました。

 

 

(お!この調子なら大丈夫かも…)

 

 

と思ったボクの淡い期待はモノの10分も経たず崩れ去ります。

 

 

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渡嘉敷会長の音頭で乾杯をし…

 

 

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上原チャンプが紹介され…

 

 

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これでもか!とばかりに、奥さんが大量の料理を運んできたその時…

 

 

 

 

「◯◯ちゃーーーーーん!」

 

 

 

三浦が大声で奥さんの名前を叫びました。

 

 

突然、馴れ馴れしく名前を呼ばれ、一瞬驚きの表情を浮かべた奥さんの視線が、その無礼な声の主を捉えると…

 

 

 

「誰だっ!コイツを連れて来たヤツはぁっ!!」

 

 

 

ボクは、思わずバネ仕掛けの人形の様に飛び上がり

 

 

 

「すっ、すみませんっ!自分です!押忍!!」

 

 

 

直立して固まるボクをギロリと一瞥した奥さまは

 

 

 

「…ちゃんと面倒見ろよ」

 

 

ドスの効いた声で釘を刺したあと、ニヤリと笑いながらカウンターの奥に引っ込んで行きました。

 

 

 

さすが世界チャンピオンの奥さま!

器の大きさが違います。

惚れました!

 

 

というわけで、2次会は次第にヒートアップ

 

 

みんなに「お前ら1人づつ順番に夢を語れ!」と無茶ブリする渡嘉敷会長ww

 

 

全日本新人王戦決勝で渡嘉敷会長と対戦して敗れた「IBCいわたボクシングクラブ」代表・伊藤富士男さん

 

 

渡嘉敷会長とイイカンジのしょーこねぇさんww

 

 

キック3団体&親父ファイトを制したキック界の悪魔王子こと酒井秀信さんも合流

 

 

元WBAスーパーフェザー級王者上原康恒さんと♬

元WBAスーパーフェザー級王者上原康恒さんと♬

 

 

 

{´∀`}--{´∀`}--{´∀`}--{´∀`}--{´∀`}

 

 

 

 

さて

どれくらい飲んだのでしょう

 

 

気がつけば店に残った客はまばら

 

 

さっきまでずっと

 

 

 

「あ!そぉ〜ですかっ!」

 

 

 

と連呼していた三浦がやけに大人しいと思ったら、いつのまにか座敷の端っこに突っ伏して寝ています。

 

 

 

「そろそろお開きにしましょう」

 

 

 

ということで、上原夫妻に頭を下げ、三浦を担いで店を出ます。

 

 

しょーこねぇさん、三浦、長沢先輩の4人でタクシーに乗り込み、順に帰途につきます。

 

 

「じゃーねー!味玉くん。三浦くんのことお願いねー!」

 

 

しょーこねぇさんと別れると、後部座席に残されたボクは、むさ苦しい元ボクサー2人に挟まれて地元へ向かいます。

 

 

右に三浦ww

 

 

左に長沢ww

 

 

長沢先輩を亀戸駅で降ろし、大島まで戻って来ました。

 

 

寝床まで三浦を担いで路地裏を進みます。

 

 

 

(そういや、ミウラスタジオ時代は、よくこうして会長を担いでジムまで運んだなぁ…)

 

 

 

などと、ほんの数年前なのに随分と昔のような気がする想い出を、楽しかった成り行きの2日間と一緒に噛み締めながら

 

 

 

ボクも試しにちょっと叫んでみました。

 

 

 

 

オッケー牧場!

ぺっぺっぺーーーーーーっ!!

 

 

 

 

 

終わり?

 

 

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成り行きの2日間 〜大島編〜

皆さんこんにちは😃

 

 

曇りですがココロは快晴味玉です。

 

 

 

さて、先週の土曜〜日曜日にかけて…

行き当たりバッタリの成り行き任せでバタバタとした2日間を過ごしました。

 

 

いつものアホ飲みに加え、滅多にない貴重な体験もさせてもらいましたので、日記にしたいと思います。

 

 

成り行きの2日間 〜大島編〜

土曜日はアホ飲み

 

コトの発端は

しょーこねぇさんからのメッセージ

 

 

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しょーこねぇさんは、三浦国宏とは同郷の幼馴染で40年来の付き合い。

 

 

これまで、彼のことを気にかけ、何かと面倒をみてきた方です。

 


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さっそく、ボクが知る彼の近況を返信しましたが、ちょっと気になったので、追っかけで電話してみました。

 

 

 

「ご無沙汰です、しょーこねぇさん。お元気ですか?」

 

 

「お陰様で…でも、ちょっと三浦君のことが気になっちゃって…」

 

 

話を聞いてみると、いつもなら直接電話してくる彼が、ここのところ何故かショートメールを送ってくるとのこと。(※酔うと誰彼構わず電話する)

 

 

そして、その内容は、仕事が見つからないだの倉庫に住んでるだの、珍しく弱音とも取れる内容で、しかも3日連続そんなメールを送ってきたのだとか。

 

 

さすがに、しょーこねぇさんも心配になり、しょーこメール…じゃなくてショートメールで『土曜日は1日空いてるから会わない?』と返信したらしいのですが、その後はプッツリ連絡が来ず、電話にも出ないとのこと。

 

 

何よりも、あの三浦国宏がショートメールを使いこなせることが、にわかに信じられない驚きのボクは

 

 

「へぇ!ホントですか?…どうしたんでしょうね…分かりました、ボクからも連絡してみます」

 

 

と、しょーこねぇさんとの通話を終え、三浦に電話をしてみました。

 

 

「あー味玉くん!どうもどうも!」

 

 

「押忍、会長…いま大丈夫ですか?」

 

 

「いや、それが…実は、いま警察に来てまして…」

 

 

「え?!マジすかポリス!…今度はナニをやらかしちゃったんすか?」

 

 

「それがですね…言いにくいんですが…」

 

 

「は、はい…」(ゴクリ!)

 

 

「小銭入れなくして紛失届け書いてま〜す♬」

 

 

 

殺意…

 

 

 

「全く…何回モノをなくせば気が済むんですかねぇ、このスットコドッコイは…それより、しょーこねぇさんが心配してましたよ」

 

 

「あ!…そう言えば、しょーこねぇさんから『何曜日だかに会いましょう』ってメールが来てたような気がして…それを確認しようと思って色々携帯いじってたんですが、ドコを見たらいいのか分かんなくなって…いつのまにか忘れてましたっ!」

 

 

(やっぱり使いこなせてなかったか…)

 

 

「で、どうです?今日あたり3人で飲みませんか?」

 

 

「あ!いいですね!じゃ大島駅前のダイエーで待ってまーす!押忍押〜忍♬」

 

 

 

何故ダイエーなのか不思議に思いながらも、しょーこねぇさんに待ち合わせ場所を告げ、準備を整え指定のダイエーに向かうと…

 

 

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↑コレやらされました。

 

 

お目当ては1,000円の商品券

 

 

「いや、ボクもうイオンカード持ってるんですけどね…」

 

 

キャンペーンのスタッフさんに言ったんですが、カードのデザインを変えれば何枚でも作ることが出来るから是非どうぞ、とのこと。

 

 

それに、彼らは入会させるまでが仕事のようで、そのあとカードを使おうが使わまいが知ったこっちゃない…ってことで嬉々として対応してくれました。

 

 

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無事商品券をゲット!

 

 

ボクが進呈した商品券を懐に納めた三浦が、ほくそ笑みながら呟きます。

 

 

「ふっふっふ…これで、しょーこねぇさんの分も合わせたら今日だけで3,000円ゲットですね…あ!味玉くん!あと100人くらい呼べば、しばらく食費には困りませんね!味玉くんの知り合いで、この辺に住んでる人いませんかね?100人くらい」

 

 

「いませんし、いても絶対呼びません…てか、会長…しょーこねぇさんにもイオンカード入らせるつもりですか?」

 

 

「もっちろんですよ〜、押忍押〜忍♬」

 

 

さて、少し遅れてしょーこねぇさんも到着。

 

 

思いのほか元気そうな三浦の顔を見て安心したのか笑顔が溢れます。

 

 

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しかし、ナゼそこに座らされているのかは分かっていない様子。

 

 

「味玉くん、しょーこねぇさんに説明しておいて。ボクちょっと貰ってきます」

 

 

「え?…あ、はい…分かりました…って貰ってくるって…何を?」

 

 

ボクの問いかけには答えず、三浦はサッサと何処かへ行ってしまいました。

 

 

しょうがないヤツだ…

 

 

仕方なく、しょーこねぇさんに事情を説明し『年会費は無料だから手続きしてあげてもらえませんか』と頭を下げたところ快く引き受けてくれました。

 

 

スタッフさんの説明に従ってタブレットを操作して貰っていると…

 

 

「はい!どうぞ♡」

 

 

三浦が戻ってきて、しょーこねぇさんの手に何やら握らせました。

 

 

「ナンすか?コレ…」

 

 

ボクは三浦に尋ねます。

 

 

「え?味玉くん、枝豆知らないの?」

 

 

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試食コーナーから貰ってきたらしい枝豆…

 

 

「いや、枝豆くらい知ってますけどね…」

 

 

「4時過ぎるとね、始まるんですよ。試食コーナーがね♡」

 

 

「……。」

 

 

しかし、しょーこねぇさんは

 

 

「あ!この枝豆美味しぃ〜♡」

 

 

と、人目も気にせず、枝豆をパクつきながらタブレットを操作します。

 

 

さすが、40年以上三浦国宏と付き合って来た方です。

 

 

少々のことでは、動じません。

 

 

 

 

さて…

無事に3枚目の商品券をゲットして上機嫌の三浦が言います。

 

 

「じゃ、そろそろ行きましょうか。マグロの美味い店があるんですよ。まずはそこで1杯やりましょう」

 

 

「お!マグロいいですねぇ、行きましょう!行きましょう!」

 

 

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三浦に案内されて向かったのは…

 

 

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 豊洲をはじめ各市場に下ろしている問屋さんなので激安です!

 

 

「へぇ!ここって魚屋さんじゃないですか!こんなとこでお酒が飲めるんすね!」

 

 

感心していると、しょーこねぇさんが冷静に

 

 

「でも、テーブルも椅子も見当たらないし…すみませ〜ん、ここでお酒って飲めるんですか?」

 

 

渋みがかった店主に聞いてみると…

 

 

「お客さん、ここは魚屋だよ…飲めるわけないでしょ」

 

 

呆れ顔で答えてくれました。

 

 

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そりゃそうだww(≧∀≦)

 

 

「で、ですよね!」

 

 

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大ぶりの金目鯛の煮付けが驚きの850円だったので、思わず買ってしまうしょーこねぇさん

 

 

「おかしいな…この前は飲めたんですけどねぇ…」

 

 

ブツブツ言っている三浦は無視して、2軒目に行く予定だった番外地へ

 

 

立ち飲み酒場 番外地

 

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まだ明るい4時過ぎから大混雑の店内

 

 

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2軒目は老舗の『えびす』さん

 

店内は撮影禁止とのことで外観だけ。

 

 

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いや、渋い店でしたよ!ザ・昭和の居酒屋って感じです。

 

 

コの字型のカウンター席のみの店内は、何故か懐かしく落ち着く雰囲気です。

 

 

ボクは、冷酒とイカ納豆をいただきました。

 

 

 

3軒目は寿司居酒屋の信濃屋さん

 

行きつけの信濃屋さんへ移動

 

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完成間近の三浦国宏

 


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ボクは梅ハイを

 


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自家製梅酒にゴキゲンのしょーこねぇさん♬

 

 

信濃屋さんは、長野出身のママが作る郷土料理が絶品です。

 

 

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可愛い信濃屋のママ

 

 

本日のお通しは『ジャガイモのなます』

 

 

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長野では、なますと言えばジャガイモだそうです

 

 

シンプルですが、めちゃウマです!

 

 

よーーーーーく水に晒したあと、お酢と砂糖と塩少々で味付けするそうです。

 

 

 

さて、宴もたけなわ

 

 

三浦が、全ての会話に対して

 

 

 

「あ、そぉ〜ですか!」

 

 

 

としか答えなくなりましたので、そろそろお開きの時間です。

 

 

蕎麦食って〆ました。

 

 

 

 

三浦を寝床まで送って行こうかと思ったのですが

 

 

 

「ダイジョーブ!ダイジョーブ!オッケー牧場!ペッペッペー!!!」

 

 

 

って叫びながら、今にもひっくり返りそうな蛇行運転の自転車で走り去って行きました。

 

 

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結構なスピードが出てますww

 

 

「じゃ、しょーこねぇさん、また明日…12時にロビーで待ち合わせましょう」

 

 

「12時ね、分かった。じゃまた明日♬」

 

 

明日は、また3人で

場所を新宿の京王プラザホテルに変えての4次会です。

 

 

なんで、またそんなことになったのかと言うと…

 

 

 

 

新宿編へ続く…

 

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スパーリング大会の応援に行ってきましたよ♬

おみなさんこんにちは

 

恋のヒット&アウェイ・草食系アウトボクサーの味玉です。

 

 

5月12日の日曜日

ジムメイトが出場するスパーリング大会の応援に行ってきましたので、アルバム作成も兼ねて記事を書きますね。

 

スパーリング大会の応援に行ってきましたよ♬

三谷大和スパーリング大会

 

みんなが出場したのは、元日本スーパーフェザー王者、元OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者の三谷 大和(みたに やまと)さん(当時三迫)が会長を務める『三谷大和スポーツジム』主催の大会です。

 

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三谷会長です。クロちゃんじゃありませんよ!

 

これまで、いくつかスパーリング大会を見てきましたし出場もしましたが、ボクこの大会めっちゃ好きなんですよね。

 

 

各試合の勝敗や優秀選手の表彰のほか、この大会には三谷会長が独断と偏見?で決める『三谷賞』という賞があります。

 

試合に負けても最後まで諦めずに喰らいついた選手や、白熱した闘いで大いに会場を盛り上げた選手に贈られる賞で、勝利より三谷賞を狙っている人もいるほどの人気です(笑)

※中身はディ◯ニーチケットです。

 

勝ち負けだけでなく、選手一人ひとりの頑張りに、ちゃんとスポットを当てているんですね。

 

 

そして会場は、なんとデパートの屋上。

開放感があって、とってもキモチいいんです。

 

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BGMにのせて面白おかしく実況・解説するマイクパフォーマンスも楽しいし、出場する各ジムの方々の雰囲気も凄くイイ感じです。

 

おそらく、三谷会長のお人柄なんでしょうね!

 

 

試合結果は…

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さて、我がLiberation Boxing(リバレーション・ボクシング)からは13人の選手が参加しました。

 

今回の戦績は、1勝9敗3分と残念な結果でしたが、皆精一杯頑張りました。

 

特にデビュー戦の5人は、臆することなく全力で闘っていて、とてもカッコよかったです。

 

左肘の怪我をおして出場したマサオも試合には負けましたが、自分には負けませんでした。最後の最後で得意の左ボディフックを出しましたね。

 

 

女子の部金メダル獲得

そんな中、唯一の勝ち星を挙げたYちゃんが、女子の部で金メダルを獲得しました♬

 

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そしてふたりが三谷賞獲得!

残念ながら負けてしまいましたが、2人の選手が三谷賞を獲得しました。

 

1人目は中学に上がったばかりのシノブ

 

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この試合にかけるシノブの意気込みは、鬼気迫るものがありました。

 

4月に行われた別の大会で、2度のダウンを奪いながらも後半巻き返され、惜しくも判定で敗れた無念を晴らしたかったんでしょう。

 

 

シノブママの

 

「勝ちたいんだったら思い切りやんなよ」

 

という言葉に後押しされ、親公認の宿題放ったらかし状態で毎日毎日練習に明け暮れました。

 

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とってもお茶目なシノブママ(≧∀≦)

 

土日は午前と午後、1日2回もジムに来ていましたよ!

 

昨年秋に行われた前回の三谷大和スパーリング大会では、金メダルを獲得したシノブ。

 

気合入りまくりの今回も「必ず勝つ!」と信じていましたが、相手の方が1枚上手でした。

 

 

しかし、鼻血を流しながらも果敢に攻め続けた勇気ある闘いが評価されたのでしょう。

 

見事に三谷賞を獲得しました!

 

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 手前青のグローブがシノブです

 

 

 

そしてもう1人は、漢タムラ

 

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市場で働くタムラは、仕事が忙しく中々練習に来れません。

 

そのせいもあって、そこそこいいオッさんのタムラの弱点は極度のスタミナ不足。

 

しかし、まーまーいいパンチを喰らっても、スタミナ切れでヘロヘロになっても、前進と連打を止めません。

 

漢タムラの所以(ゆえん)ですね。

 

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最後は相手も疲れ、まるで試合はスロー再生しているかのようなドラマチックな展開に(笑)…

 

会場全体が笑いと感動の涙に包まれました!

 

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精も根も尽き果てたタムラ(≧∀≦)

 

 

2人ともよく頑張りましたね!

 

 

ボクシングサイコー!

 

いつも試合を見ていて思います。

 

みんな最高にカッコいいですね!

 

 

悔し涙

今回デビュー戦だったケンシン

 

アップの時、対戦相手も近くで身体をほぐしてたので動きを見ると、かなりやり込んでいるようでした。

(やはり実力者だったようで、結果、その彼は小学生の部で金メダルを獲得しました。)

 

 

けれど、ケンシンは一切の弱音を吐かず、果敢に向かっていきましたよ。

 

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 左・青のグローブがケンシンです

 

そして、試合が終わったあと…

 

悔しかったんでしょうね。

試合結果を告げるアナウンスを待つリング中央で、悔し泣きです。

 

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写真を撮りながらボクも涙をこらえきれませんでしたよ。

 

でも大丈夫!

その悔しさをバネに、次は必ず勝ってくれることでしょう。

 

 

 

対戦相手に芽生える感情

そして、試合後の対戦相手とのエールの交換。

 

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右・ヨシカワ


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右・スガ

 

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右・ソガ


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左・ナノハちゃん

 

よくTVの格闘イベントなどで、試合前の会見で、お互いめっちゃ煽っていて、一触即発…時には乱闘騒ぎになったりした選手同士が、試合終了と同時に笑顔で抱き合ったりするシーンてありますよね。

 

皆さんも目にしたことがありませんか?

 

その光景を観て

 

「なんだ…コイツら仲良いんじゃん。もしかして、試合前のアレはヤラセだったんじゃね?」

 

とかって思ったことありません?

 

 

いえいえ、違うんですよ!

あれはですね…

 

 

試合前、どんな選手でもやはり怖いんです。

近年は少なくなったとはいえ、リング禍(試合で命を落とす)はあります。

 

文字通り命懸けで闘うわけですね。

 

そして、その恐怖を乗り越え、勝利を掴むためには、極端に言えば相手を殺す(くらいの)つもりでやらなければいけません。

 

だから、ああやって自分を奮い立たせ、追い込んでいるんです。

 

そして、全力で闘い、全て出し切ったあと

勝っても負けても、言葉に言い表せないくらいの爽快感と、対戦相手に対する感謝、リスペクトの念が湧き上がってくるんですね。

 

どんなに口汚く罵り合った相手でも、そんなわだかまりなんて微塵も残っちゃいないんですよ。

 

そして1度グローブを合わせた相手には、その後もずっと特別な感情が残るんです。

 

これは、どんなスポーツでも同じだと思いますが、ボクシングは(他の格闘技も)特別なんじゃないかな…

 

もちろん、そうじゃない人もいると思います。

所詮ボクは、ただのアマチュア素人ですからね。

プロの方から見たら違うご意見もあるかもしれません。

 

でも、ボクはそう感じています。

 

だから…

 

ボクシングってサイコー!

 

 

しばらく試合から遠ざかっているボクですが、やはり疼きますね。

 

結婚戦績 2バツ…負け越し確定ですね。

 

でも、ボクシング戦績は 1勝1敗

 

次勝てば、勝ち越せるなぁ…

 

なんてね♬

 

 

最後に…

 

それでは試合に出場した13人の勇姿を改めてご紹介します。

 

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上段左から

元寿司職人マサオ

元ヤン ナノハ

中段左から

リバで最もすがすがしいスガ

シャイボーイ ヨシカワ

下段左から

アゴなしトミッキー

火消し屋あだっちゃん

 

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上段左から

イケメンヨシエ

覆面ボクサーYちゃん

彼女募集中ショーゴ

 

下段左から

漢タムラ

徹夜で宿題シノブ

泣き虫ケンシン

リバで最もそがそがしいソガ


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みなさんお疲れ様でした♬

 

 

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左から

シュガーレス・ヒロシ(味玉)

木村鋭景(きむら としかげ)会長

ナゾのソエジ

 

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ストレートバックとカントリーマアム

GWですね!

ボクは今日も仕事ですが…

 

家族や友人、はたまた恋人と楽しんでいますか?

ボクはボッチですが…

 

 

ストレートバックとカントリーマアム

 

今年のゴールデンウィーク

 

いつもなら息子のKと実家に帰り、柱に新たなキズをつけるのが習わしなんですがね。

 

 

しかし、今年は10連休ということもあり、元嫁がKをハワイに連れて行ってしまいました。

 

 

因みにKがハワイに行くのは2度目

 

 

1度目は、まだ離婚する前でしたが、ボクはその時もおいてきぼりでした…

 

 

おいてきぼりでした…

 

 

おいてきぼり…

 

 

でした…

 

 

 

 

さて!

 

今年のGWは現場の稼働に合わせ4月30日まで仕事、5月1日〜5日まで5連休になります。

 

 

久しぶりに5日間も自由に羽を伸ばせる玉子ですが、KがいないGWなんて…

 

 

唯一の楽しみといえば、普段は日曜日しか行けないジムに好きなだけ行けることくらいです。

 

 

ところが…

 

 

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※ローブローを受けたわけじゃありません♪( ´θ`)

 

 

腰やっちゃいました…

 

 

実は先週…ジム練に加え朝練をやり過ぎてしまい、ずっと痛かったんです。

 

 

でも、だいぶ治まってきたので

 

 

(ま、軽めにやれば大丈夫だろう)

 

 

と甘くみてしまい、ジムに行ったのがマズかった。

 

 

 

 

再来週デビュー戦を控えたジムメイトと、グローブマス2Rやったら「ピキーン!」ときちゃいました…

 

 

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ホボケンのところに行ってゴットハンド治療を受けたかったのですが生憎の休診日。

 

 

www.xn--btr663e.xyz

 

 

 

仕方ないので、ネットで検索して駅前の整形外科に行ってきました。

 

 

ストレートバック(もしくはフラットバック)

 

訪れた整形外科の受付には、まるで有村架純ちゃんのような可憐な受付嬢が。

 

 

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全身固まったまま、2足歩行ロボットのように

 

ヒョコリ!ヒョコリ!

 

と牛歩するボクを

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

と気遣いながらも、笑いを抑えらない架純ちゃんに案内されレントゲン室へ。

 

 

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撮影を終え診察室に入ると…

 

 

「あー、これはストレートバックですね」

 

 

「はぁ…ストレート…」

 

 

「ほら、背骨が真っ直ぐになってるでしょ?こういう人は腰を痛めやすいんですよ。ギックリ腰にもなりやすい」

 

 

「へぇ!だから練習すると、いつも腰に痛みが出てたんですね!」

 

 

「まぁ…加齢のせいもあると思いますがね」

 

 

「・・・。」

 

 

「1週間は安静にしてください」

 

 

 

という訳で原因が分かりました。

 

 

なぜボクがこれほどまでに真っ直ぐな男だったのかということが!

 

 

 

 

 

ともあれ、これから練習の後は、今まで以上に入念なストレッチ、そして日々のケアが必要なようです。

 

 

広背筋、大胸筋、腹直筋、ハムストリングスをストレッチでほぐすといいらしいですよ。

 

(※因みに、ボクの母は整形外科で聞きかじった『ハムストリングス』をずっと『ももストリングス』と言っていました)

 

 

しかし、唯一の楽しみである練習ができないGW

ボクはいったい何に望みを託せばいいのでしょう…

 

 

絶望感とともに再び待合室に。

 

 

「味玉さ〜ん♡」

 

 

 

呆然と待っていると架純ちゃんの呼ぶ声で我に帰ります。

 

 

処方箋を受け取り、会計をしようとリュックのポケットを開けたら、何故か『カントリーマアム』が入っています。

 

 

(なるほど…これが運命というやつか…)

 

 

ボクは神の思し召しに従い、架純ちゃんにカントリーマアムを手渡しながら

 

 

「また、遊びに来てもいいですか?」

 

 

と尋ねます。

 

 

思わぬプレゼントに最初戸惑っていた彼女は、やがてニッコリと笑い

 

 

「先生、味玉さん1週間後にまた来てもらった方がいいですか?」

 

 

と奥の診察室に向かい声をかけ、次のデートを約束してくれました。

 

 

Kもいない

 

練習もできない

 

何もないボクのGWに

 

 

一輪の華が咲きましたとさ。

 

 

 

おしマイマイ🐌

 

 

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名前は『HOBO整骨院 』ですが100%整骨院です

東京都文京区水道橋HOBO整骨院

2019年4月 水道橋HOBO整骨院オープンしました!

水道橋駅徒歩4分の好立地! 水道橋HOBO整骨院がOPEN!

確かな技術と明るく誠実な人柄で多くの固定ファンを持つ柔道整復師の保々健介(ほぼ けんすけ)さんが、このたび水道橋駅徒歩4分という好立地に整骨院をOPENしました。名前はHOBOですが、中身は正真正銘 100%整骨院です。

 

都内の某大手整骨院グループにて14年間の長きに渡り施術経験を積んだ保々健介さん、満を持しての独立開業です。保々健介さんとその店舗をご紹介します。

保々健介さんプロフィール

世界チャンピオンもお祝い!

誰もが応援したくなるホボケンさん
  • 愛称:ホボケン(以下・ホボケンさん)
  • 趣味:飲み歩き、ライブ、ゲーム、料理、ボクシング、ノープランひとり海外旅、人を揉む
  • 好きな食べ物:生ガキ、肉、ラーメン
  • 好きな芸能人:きまぐれクック金子
  • 院長からひと言:気軽に「ホボケン!」と呼んでください。

文京区水道橋HOBO整骨院

院内の様子

ボクシング元日本王者が認める確かな技術!

 

街を見れば、整骨院(=接骨院)をはじめ、整体やカイロ・プラクティック、鍼灸やマッサージ店など様々な業態の店舗が乱立していますね。

 

肩こりや腰痛、怪我の後遺症などに悩む方が「プロの施術を受けたい!」と思っても、いったいどこに行けば良いのか分かりません。

 

ネットの口コミで人気店を見つけても、なかなか予約が取れなかったり、料金が割高だったり…先生との相性が悪くて通うのをやめてしまった、なんて話もよく耳にします。

 

木村鋭景(きむら としかげ)第47代フェザー級日本王者

木村鋭景 第47代フェザー級日本王者

柔道整復師として14年の施術経験を持つホボケンさんの技術は、ボクシング第47代フェザー級日本王者の木村鋭景(きむら としかげ)さんも太鼓判をおします。

 

現役時代から、数々の施術・治療を受けてきた木村鋭景さんにホボケンさんについて聞いてみました。

 

ミットを持つ手首や肘・肩が全然違う!

ホボケンさんは、木村さんが会長を務めるLiberation Boxing (リバレーションボクシング)ジムに通うボクサーの顔も持っています。

 

Liberation Boxing

Liberation Boxing

自身の練習の合間にジムメイトの身体をほぐしてくれたり、試合前の選手の身体のメンテナンスもこなすホボケンさんは、ジムに欠かせない存在。中でも彼を最も頼りにしているのは、100人近い練習生のミット打ちを1人で受ける木村さんです。

 

「手首や肘・肩は特にキツい、ホボケンにやってもらった次の日は、すごく楽になるから練習にも熱が入る!」と語る木村さん。

 

疲れが溜まると、腰や足もお願いするそうですが、ホボケンさんは全身どの場所も高い技術で診てくれると言います。

 

「現役の時は、ビミョーな治療を受けたことも結構あるけど、ホボケンは間違いないね!」とお墨付きをくれました。

 

木村鋭景(きむら としかげ)ミット

ホボケンさんのケアを受け連日ミットを持つ
痛みの原因やケアの仕方も丁寧に説明

「プロなら当たり前っちゃ当たり前なんだろうけど、痛い部位周辺はもちろん、そこが痛いのはこっちが悪いからって、別の所を揉みほぐすのが凄いね。腰痛いけど足揉むとか、肘痛いけど肩揉むみたいな。」

 

普段ぶっきらぼうで口数の少ない木村さんですが、ホボケンさんのことになると話しは止まりません。その語り口からは、ホボケンさんに対する信頼がヒシヒシと伝わってきます。

 

「ホボケンが凄いなって思うのは、痛みの原因からアフターケアの仕方までキチンと説明してくれるとこだね。『こうゆう姿勢が多いから、そこで固まって痛くなる』とか『痛みが引いても、しばらくは、こうやってストレッチするといい』とか…そんで、その説明が全て納得!って感じ。」

 

自分の身体をあずけるわけですから、施術する先生への信頼や相性はとても重要ですよね。明るく誠実なホボケンさんなら、患者さんのお話を丁寧に聞いた上で、治療方針や症状の説明、普段のケアポイントなども的確にアドバイスしてくれること間違いなしです。

 

ジムメイトの声

首、肩、腕が軽いっ!HOBO医院長ヤバいっ!

 

◯◯◯医大でもお手上げやったわしの肩もすこぶる良好。

 

まぁまぁ痛くて「スガちゃ〜んっ💦」って声出ました。スガちゃん居たんで。(笑)それが10秒我慢するとフワッとなる不思議体験でした。ちょっと惚れかけた。(笑)

 

お邪魔してきました!ほぼさんありがとうございました!体軽くなりましたー!

 

俺、身体歪んでて色々悪かったみたい…そして、構えた時に顔が前に出る理由が判明!

 

『保険診療』だから安心の自己負担

保険診療 (骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷)

整骨院(=接骨院)は、整体やカイロプラクティック、鍼灸などと違い健康保険が適用されます。

(※医療機関である整形外科も保険適用)

  • 高い料金を払って整体に通ったけど全然良くならない
  • 費用がどれくらいかかるか不安だ
  • 初めてなので何処に行けばいいか分からない

という方は整骨院(=接骨院)に行くことをオススメします。

 

水道橋HOBO整骨院では『骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷』に対して健康保険が適用されます。初診時・月初めには必ず保険証をご持参くださいね。

 

自費診療も充実!良心的な料金設定も魅力

施術効果を高めたり早期回復を希望するなら、保険診療の他に自費診療も併せてご利用ください。

 

各種ドレナージ(老廃物をデトックス)や筋膜リリース(筋肉を包む筋膜を正常な状態に戻す)、O脚矯正など本格的な施術はもちろん、2日酔いケアやスポーツテーピングなど豊富なメニューを取り揃えています。

 

お値段も100円〜1500円と一般的な自費診療に比べ、 かなり良心的な料金設定になっていますので気軽に受けられますね。

(※詳細はホームページをご覧ください。)

 

ホボケンGO!

以上、簡単ですがOPENしたばかりの『水道橋HOBO整骨院』をご紹介しました。

 

肩こりや腰痛でお悩みの方、怪我や事故の後遺症が気になる方で、文京区水道橋にアクセス可能でしたら是非一度足を運んでみてはいかがでしょう。

 

水道橋は、ちょっと遠くて…という方でも、ボクシングや格闘技が好きならお分かりですよね。

そう、水道橋といえばボクシングの聖地『後楽園ホール』があります。ボクシング以外にもキックやプロレス、総合格闘技などあらゆるジャンルの興行が開催されますね。

 

「自分も格闘技をやっている!」「ボクシングが大好き!」というあなた!

試合観戦で水道橋においでの際は、水道橋HOBO整骨院に是非お立ち寄りください。

 

自身もボクサーであるホボケンさんだからできる『怪我を防ぐ身体の使い方講座』や『ボクシング談義』に花を咲かせながら楽しく治療が受けられますよ!

 

水道橋HOBO整骨院 

文京区水道橋駅徒歩4分 水道橋HOBO整骨院

整骨院 院長 保々健介

〒113-0033 東京都文京区本郷1丁目25番3号

Tel. 03-3868-3399

ホームページ  https://www.hobo-seikotsuin.com/

営業時間
月〜金 午前10:00〜13:00 午後15:00〜20:00
土曜日 10:00〜15:00
日・祝休診

 

www.hobo-seikotsuin.com

 

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パンクラス観戦♬ ライカさんの応援に行ってきましたよ!(後編)

4月14日 新木場スタジオコーストで開催された『パンクラス304』を観戦してきました。

 

 

お目当は、もちろんライカさんの試合です。

 

 

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ボクシングで世界王者を3階級制覇してもなお、自分の生きる証である『闘うこと』を追求し続けるライカさん。そんな彼女の試合を観ているとメッチャ元気をもらえます。

 

 

www.xn--btr663e.xyz

 

 

ただでさえ存在が恥ずかしいボクは、ライカさんを観ていると「こんなボクが果たして生きていてイイのだろうか?」と不安になるくらいです。

 

 

午前中はKと親子ラン、午後はジムで練習を終え、バスで試合会場へ向かいました。

 

 

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ね。恥ずかしいでしょ…

 

 

今日の相手は「マイラ選手」

格闘王国ブラジルの喧嘩ファイターです。

 

 

さてどう出るか…

 

 

パンクラス観戦♬ ライカさんの応援に行ってきましたよ(後編)をお送りします。

 

※前編はこちら↓

www.xn--btr663e.xyz

 

 

パンクラス観戦♬  ライカさんを応援してきましたよ!(後編)

 

今回、試合順が2試合目とのことで、早めに会場に向かいました。

 

 

オープンフィンガーのグローブで闘うパンクラスはKO決着も多く、思いのほか試合進行が早くなることがあるのです。特にプレミナリーファイト(前座的な試合)は、まだ防御テクニックが未熟な選手もいるので派手なKOが出やすいです。(それが面白くてプレミナリーファイトを好んで見る人もいますよ)

 

 

まぁ、仮にプレミナリーファイトが早く終わっても、メインファイトの開始時間は変更しないと思うのですが(AmebaTVの生中継もあるので)万が一見逃したら元も子もありませんからね。

 

 

メインファイトの始まりです。

 

さぁいよいよです。

会場の雰囲気も盛り上がってきましたね!

 

 

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第1試合が終わり、あっという間にライカさんの入場です。

身長・リーチ共に勝る相手に(しかもサウスポー)心なしか緊張気味に見えました。

 

 

緊張気味のライカ(来家恵美子)選手

新しい入場曲で♬

 

 

パンクラス304 ライカ(来家 恵美子)選手 入場シーン

少し表情が固い…?

 

 

パンクラス304 ライカ(来家恵美子)リングイン

頑張れー!

 

 

試合開始

ライカ(来家恵美子)VS マイラ

さぁ、行けっ!

 

 

試合開始早々

喧嘩ファイターの呼び声通り、モノスゴい勢いで左右のパンチを振り回し、突進してくるマイラ選手。あまりの迫力に会場がどよめきます。クリーンヒットはないものの、その勢いに押され、ライカさんは一気に金網際まで押し込まれてしまいました。

 

 

接近したところでライカさんも細かくショートアッパーを返しますが、慌てているのでしょうか、ちょっとバタバタ感があります。組み付かれ、そのままマットに転がされてしまいました。

 

 

マウントを狙っている(?)マイラ選手とポジションの取り合い。なんとか逃れようとするも、マイラ選手の長い手足が絡みついて思うようにいきません。

 

 

もみ合いの合間に放つ打撃をコツコツもらい、少しづつ削られていきます。途中、無理に立ち上がろうとしてバックを取られ、背後から振り下ろされる打撃をもらう場面もありました。

 

 

そして何度目かのポジションチェンジで一瞬の隙を突かれます。腕と一緒に足も巻き込んでいたので完璧な形ではないですが『腕ひしぎ十字固め』を極められてしまいました。

 

 

1度タップしかけた右手を戻し、必死に耐えるライカさんでしたが、遂に堪えきれずタップ。

1ラウンド3分過ぎのことでした。

 


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●ライカ(来家恵美子)VS マイラ  ◯ 1R 3分17秒 腕ひしぎ十字固め タップアウト

勝ち名乗りを受け歓喜のマイラ選手

 


やりたいことが何もできなかった、あっという間の苦い敗戦です。

 

 

ただでさえスロースターターのライカさん。初っ端の勢いでペースが乱されてしまったのかもしれませんね。もう少しじっくり耐えて、1ラウンドをしのげば巻き返しもあったかもしれませんが悔やんでも仕方ありません。今回は相手が強く、こちらが未熟だったということでしょう。

 

 

 

負けたとき人間が試されますね

 

さて、試合後には必ずロビーに出てきてファンと交流するライカさんですが、なかなか姿を現しません。

 

 

あまりにも早い完敗を喫した彼女の胸の内、そして極められた左肘の状態はどうなのか…

 

 

ロビーに集まったファンから心配する声がチラホラ聞こえてきます。

 

 

しかし、彼女をよく知る人たち同様、ボクは信じていましたよ。

 

 

必ず笑顔で皆の前に現れてくれることを。

 

 

ライカ(来家恵美子)完敗も直ぐに立ち直る

いい笑顔っ!

 

 

もちろん悔しいでしょうし落ち込んでもいたでしょう。

 

 

不甲斐ない自分を許せない気持ち…もしかしたら「ファンに顔向けできない」なんて想いもあったかもしれません。

 

 

でも、おそらくあの時間で切り替えたんでしょうね。

 

 

「次に向かう!」という決意に

 

 

ライカ(来家恵美子)と味玉

ライカさんと味玉♬

 

 

痛々しいアイシングをしながらも、いつものように笑顔でファンサービスです。

 

 

3分という試合時間に「今日はカップラーメン試合だったな!」と、厳しくも愛に溢れたゲキを飛ばす白◯社長

 

 

「ライカは負けたら落ち込むけど大丈夫よ。すぐに立ち直る子だから」と教えてくれた、ボクシング時代からの女子応援団長、松村さん

 

 

そのほか大勢のファンと楽しく交流しました。

 

 

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キツイ時…

 

泣くのは3流

 

歯を食いしばるのは2流

 

1流は…

 

笑え!

 

果てしなく!

 

by SUGAR  新井英樹

 

 

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今日はパンクラス観戦♬ ライカさんの応援に行ってきますよ(前編)

ライカ(来家 恵美子)

世界王座3階級制覇という偉業を達成し、ボクシングを引退するも『闘い続けることが生きていると実感できる唯一のこと』と40歳を超えてなおリングに上がり続ける日本で一番ダシキル女。

 

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そんなライカさんを応援するため、本日は新木場スタジオコーストで開催される『パンクラス

304』に行ってきます。

 


先日チケットを受け取りにライカcafe(ライカさんのご自宅)に伺った前編からどうぞ。

 

 

パンクラス304 in 新木場 スタジオコースト

パンクラス304 in 新木場 スタジオコースト

 

今日はパンクラス観戦♬ ライカさんの応援に行ってきますよ(前編)

 

前回の試合で、見事ド根性の逆転判定勝利を収めたライカさん。

 

 

最後まで諦めない彼女の頑張りにメッチャ元気をもらったのはボクだけではないでしょう。

 

 

※前回の試合の模様はこちら↓

www.xn--btr663e.xyz

 

 

というわけで、もちろん今回も元気玉をもらいに行きます。

 

 

ボクの方もお渡ししたいものもあったのでチケット受け渡しのため待ち合わせをしようということになったのですが、その日ライカさんは宅配物が届くので外出できないから自宅に来て欲しいとのこと。

 

 

正直、少し困惑しました。

 

 

ジェントルマンを絵に描いて額に入れたようなボクですが、女性の部屋に招かれるなんて10年以上ぶりのこと。「万が一間違いが起きたらどうしよう…」と心配が頭をよぎったのです。

 

 

しかし、すぐに「逆にマウント取られてボコボコにされるか、極められて腕を折られるかのどっちかだな…」と気づいて自宅でお会いすることにしました。

 

 

駅到着 松村さん若栗さんと合流

 

その後、応援団長の松村さんと、もう1人若栗さんという方も同時刻にご自宅に招いていると知らされひと安心。骨折は免れました。

 

 

皆さんと駅で待ち合わせして合流。

 

 

しばらく前に、ナントカさんという人がライカさんの部屋をリフォームしてくれ(といってもタイルカーペットを並べただけですが)とても綺麗になったのをFacebookで確認していましたが、それから3ヶ月近く経過しています。

 

 

3人で部屋の荒れ具合を懸念しながらライカ邸を目指します。

 

 

部屋に着くとトキが迎えてくれました。

荒れ具合は…

ここでは明言を避けます。

 

 

ライカさんの愛兎のトキ

ライカさんの愛兎 トキ

 

 

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松村さん(中央)と若栗さん(右)の3人で

 

 

さて簡単に掃除を済ませ、早速チケットの受け渡しです。

 

 

今回は比較的綺麗な字で書いていて感心しました。

 

 

味玉さん…( ̄▽ ̄;)💧

 

 

しかし、若栗さんの『栗』は、途中で諦めたようですね。

 

 

ライカさんのお茶目♬

漢字が分かんなくなることってありますよねww

 

 

皆さんそれぞれ、お守りや減量対策の葛餅など色々差し入れ。

 

 

ボクはお土産のひとつ、鉛筆画をプレゼントしました。

 

 

ライカさんと鉛筆画

ライカさんと鉛筆画

 

 

ライカさんの宝物たち

気に入っていただけたようです♬(*´∀`*)

 

 

ライカCafeオープン

 

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個性的なカップで客を楽しませるライカCafe

 

 

チケットとお土産交換の儀式が終わり、もうひとつのお土産「オレンジペコを淹れてまったりしませんか?」と提案。

 

 

ライカCafeのオープンです。

 

 

「茶こしなんて気の利いたものはないだろうな…」と思って紅茶と一緒に買って行こうか迷ったのですが「ザルくらいならあるだろう」と判断、案の定でした。

 

 

普段は麺の湯切りに大活躍ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

 

 

開店したばかりのライカCafe、当然ティカップも足りませんので、ごはん茶碗などで頂きました。

ま、ごはんでも茶碗は茶碗、大勢に影響はありません。

美味しく頂きましたよ。

 

 

ライカさんとボク

ごはん茶碗でいただくオレンジペコ

 

 

ライカさんとトレーニングしましたよ

 

その後、楽しいおしゃべりにひと花もふた花も咲かせ、松村さんと若栗さんは帰途に、ボクはライカさんに誘われて、行きつけのスポーツジムにご一緒することになりました。

 

 

行きつけのスポーツジム

 

 

ライカさんと共にメガロスへ。

ビジターチケットを頂き、2人でトレーニングです。

ライカさんは夕方のスパーリングに向けて、ストレッチなど身体をほぐす軽めの調整、ボクはランニングマシーンで走ったあとウェイトを数種類、小一時間の練習でした。

 

 

ライカさんとトレーニングできるなんて思ってなかったので感激です。

試合が終わったら、次はスパーリングしましょうと約束してくれましたよ。

 

 

最後は2人でお茶♡

 

スタバが混んでいたのでドトールへ

 

 

ひとっ風呂浴び、場所を移してドトールへ。

次戦への意気込みをうかがいます。

 

 

次の相手はサウスポーで喧嘩ファイトが売りのブラジル人『マイラ選手』です。

 

 

レベルが違いすぎて比べるのもおこがましいのですが、ボクもちょうど自身が通うジムでサウスポーとスパーリングしてイイ感じにボコられ続けていたので、サウスポーのやりづらさは実感しています。

 

 

しかし、ライカさんは決して下がらず、グイグイ前へ出るドファイター。

「うまく噛み合って、ド突き合いになれば、得意のパンチでぶっ倒せるのではないか?」

とたずねたところ

 

 

 

「任せてください!パンチでぶっ倒しますよ!」

 

 

 

と力強く答えてくれました。

 

 

さて、試合は本日夕刻。

今から楽しみです。

 

 

 

 

※試合の模様は17:15より Ameba TV で生中継されます。ライカさんは第2試合です。ご興味ある方は是非ご覧ください。

abema.tv

 

 

※Ameba TVの One Day でライカさん含む3人の女性ファイターの特集を組んでくれました。ライカさんは7分ごろから登場します。

m.youtube.com

 

 

※前日計量の様子

 

ライカVSマイラ

今回減量は上手くいったそうです

 

 

ライカVSマイラ

気合い入ってます!

 

 

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三浦国宏 規格外の就活 最終話『勇気』

前回までのあらすじ

なんとか無事に就職が決まり、いよいよ味玉の家を出て白澤建設の寮に引っ越しすることになったアマチュア史上最強のボクサー三浦国宏

10日間+延長1日の波乱の合宿生活もいよいよ終わる。

ホッとしたような、なんだか寂しいような…複雑な気持ちで最終日を迎えた味玉。

最後に三浦がくれたモノとは…

『三浦国宏・規格外の就活シリーズ』最終話をお贈りします。

 

 

 

三浦国宏 規格外の就活

最終話  勇気

 

3月2日土曜日 最終日の朝

 

三浦国宏と最後の朝食

引っ越し蕎麦〜♬

 

 

引っ越し当日の朝食は蕎麦にした。

 

 

味玉は仕事。

三浦は、新しい携帯を買いに行き、大島のジム時代にお世話になった『とし子ママ』のところに預けてある荷物を取りに行くという。

 

 

仕事が終わったら、味玉の家に集合、寮のある船堀駅前で白澤社長と落ち合う予定だ。

 

 

蕎麦を啜りながら三浦が尋ねる。

 

 

「味玉くん、ところで、携帯って幾らくらいするんですかねぇ…」

 

 

「どうでしょ?紛失保険とか入ってれば割と安く買えると思いますけど、そんな用意周到なもん入ってるワケないですよね」

 

 

「覚えてません…というか、そんな保険の存在すら知りません…Y!mobileからSoftbankとかに乗り換えたら安く買えませんかね?」

 

 

「そういうのもあるでしょうね。でも、最近は総務省がなんやらかんやら規制し始めてるからどうなってるやら、解約違約金もあるし…あ、そうだ、どうせスマホなんか使いこなせないんだからガラケーにすればいいじゃないですか。そしたら本体代も月額使用料もスンゲー安くすみますよ」

 

 

「あーダメなんですよ、どうしてもスマホじゃないと」

 

 

「なんでですか?…あ、分かった!スマホで熟女動画見るためでしょ!…ホントどうしようもないバカだな」

 

 

「いえいえ、違います。テリトスです」

 

 

「は?何ですって?」

 

 

「テリトスですよ!ほら、上からブロックが降ってきて、クルクル回転させて隙間を埋めていくやつ。アレやんないとダメなんで…」

 

 

「…会長、それテリトスじゃなくて…ま、どっちでもいいや。でも、テリトス…じゃなくてテトリスのためだけに高いスマホってのもなぁ…あ!いいこと考えた。電話はガラケーにして、テトリスのゲーム端末を別に買えばいいじゃないですか。そっちの方が安く済みそう」

 

 

「へぇ!テリトスのゲーム機売ってますか?」

 

 

「さぁ…知らんけど…でも、秋葉原とか行けば、あるんじゃないですかね」

 

 

「じゃ、今日は、まず自転車で秋葉原行って、それからとし子ママ、そんで17時に味玉くんの家に帰って来ますよ。いや、忙しくなるなぁ…」

 

 

 

(電車代はケチるくせにテトリスのためなら金を使うのか…( ̄▽ ̄;)💧)

 

 

くだらない会話をしていると、あっという間に出勤時間になったため、三浦と共に家を出る。今日Kは元嫁の家に行くから、これが三浦との最後のお別れとなる。

 

 

味玉は、まだ寝ているKを起こして言った。

 

 

「Kくん、三浦会長とサヨナラだよ。ご挨拶しなさい」

 

 

「…はぁい…三浦会長さようなら、頑張ってね」

 

 

「Kちゃん、ありがとう!頑張るからねぇ〜」

 

 

三浦国宏と息子Kの別れ

三浦との別れを惜しむK

 

 

三浦と別れ、現場に向かう自転車をこぎながら味玉は思った。

 

 

なんだかKのやつ寂しそうだったな…

それとも寝ぼけてたのかな…

いや、やっぱり寂しかったんだ

 

 

 

ひとり親の寂しさを感じさせないよう、出来るだけ楽しく過ごそうとアホなことばかりしている。

それでも、いつも2人きり…

最近は言わなくなったけど弟か妹が欲しいって言ってた時期もあった。

 

 

会長にもたくさん遊んでもらって、楽しそうだったもんなぁ…

 

 

三浦国宏が我が家にきた!

三浦とK 久々の再会

 

三浦国宏と息子のK

おはようございますww

 

三浦国宏と息子のK

三浦に手ほどきを受ける息子のK

 

三浦国宏にフックの教えを受けるK

フックも習いました!

 

三浦国宏と息子のK

入れ歯を外すお得意のキメ顔ww

 

 

味玉は、Kと2人きりの生活に戻る来週から、今まで以上にアホなくらい楽しく過ごそうと心に誓った。

 

 

その日の昼休み

 

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味玉弁当Deluxe

 

 

久しぶりに1人分しか作らなかった味玉弁当を食べていると、見知らぬ番号から電話がかかってきた。

電話の主は新しい携帯を買って上機嫌の三浦だ。

 

 

「押忍押〜忍!今スマホゲットしました〜♬お店のおねぇさんに頼んで、テリトスもできるようにしてもらいました〜♬」

 

 

「へぇ、良かったですね、ゲーム機より安く買え…」

 

 

「今日は500円だけ払えばいいんだって〜解約違約金は1万5千円くらいで来月払えばいいから全然オッケー!オッケー牧場で〜す!これからとし子ママのところに向かいまーす」ブチっ…ツー…ツー…

 

 

一方的に話して電話を切りやがった。

ま、いいか。

これで三浦の動向が把握できる。

 

 

把握したところでコントロールできないから、あまり意味はないのだけれど…

 

 

 

その日の仕事終わり

17時より少し早めに自宅に戻った味玉は、荷物を整理して三浦の帰りを待つことにした。

荷物をまとめて、玄関に並べ終わると時計の針は17時半になろうとしている。

 

 

どうせ時間通りに戻ってくるとは思っていなかったから、白澤社長には船堀に到着する時間が分かったら電話することにしていた。

 

 

綺麗に片付きガランとした和室を眺め、10日間+延長1日の就活合宿を振り返る。

 

 

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ちょっと寂しいから不思議だww

 


本当に大変だった…

でも、その苦労も今日で終わり。

迷惑ばかりかけられたけど、三浦は三浦で気を遣っていた。

 

 

三浦を家に泊めると決めた時、本当はすごく不安だった。終末期のミウラスタジオの荒廃ぶりは、目を覆いたくなるような状態だったからだ。

 

 

リングや練習スペースは、皆で掃除をしたからなんとか見られる状態だったが、3畳ほどの三浦の部屋は酷かった。

 

 

万年床の周りには、いつ使ったか分からない食器や、発酵して正体不明になった食材が底にこびり付いた鍋などが、そこかしこにウズ高く積まれていた。

 

 

掃除しようにも、何かを動かすと雪崩の如く全てが崩れてきそうで、対処不能の末期癌のような部屋だったのだ。

 

 

 

しかし、いざ蓋を開けてみると、三浦の生活態度は至って真面目だった。

 

 

お弁当箱は、毎日現場で洗って持って帰ってきたし、玄関の靴も自分の分だけでなく全て揃えていた。

 

 

風呂桶もちゃんと裏返してイスに立てかけていたし、布団の上げ下げもした。

 

 

洗い物は、三浦がやると洗剤が足りなくて油汚れが残り、ヌルヌルするからやめさせたが、それでも積極的に手伝おうとした。

 

 

 

豪快を装っているけど、本当は繊細で気の弱い男なのだ。

 

 

248戦のキャリアのうち負けた28敗は、ほとんどが外国人相手の国際試合、三浦が負けた日本人は高校時代から含め、4人しかいないと聞いている。

 

 

味玉は、オリンピックなど大舞台に弱いと言われた三浦にその理由を聞いたことがある。すると三浦はこう言った。『だって味玉くん、外国人て強そうで怖いじゃないですか』味玉は内心(あの頃のあんたの方がよっぽど強そうで怖いよ(笑))と思ったものだ。

 

 

永遠のチャンピオン大場政夫さんとチャチャイさんの試合を見てボクシングを志すも、勇気がなくて岩泉高校のボクシング部にはマネジャーとして入部した。

 

 

ある日、意地悪な先輩に『鍛えてやるからリングに上がれ』と命令されリングに立つ三浦。ボコボコに殴られ鼻血を流しながらも、一歩も引かず前に出続ける三浦を、偶然見かけた監督が選手に誘わなければ、彼はボクサーになっていなかっただろう。

 

 

後に世界チャンピオンになった平仲明信(本名信明)さんがアマチュアとして最後に三浦と対戦する試合、酔っ払って計量に現れ、リベンジに燃える平仲さんを激怒させたのは、決して相手をナメていたからではない。

 

 

酔いを覚ますために寝ていたラブホテルで目覚めた時、平仲さんに無残なKO負けを喫する夢をみた三浦は全身にベットリと脂汗をかいていた。酒は平仲さんへの恐怖を紛らわすためだったのだ。

 

 

他にも…

 

 

 

電話が鳴り味玉の回想は遮られた。

スマホの画面には三浦の名前が表示されている。

時間は18時少し前だ。

 

 

「味玉くん、おまたせ〜、あと10分か15分で着くよ〜」

 

 

「あーはいはい。じゃ、あと30分くらいですね。待ってまーす」

 

 

三浦時間にはもう完璧に対応した。

電話を切り、腹が減ったので漬けた味玉を2つほど皿に取り1杯だけやることにした。

案の定、三浦はきっちり30分後に帰ってきた。

 

 

「遅かったじゃないですか会長。じゃ荷物下に運んでください。僕もタクシー呼んだらすぐ下に降りますから」

 

 

タクシーを手配し、マンションのエントランスを出てギョッとした。

 

 

 

「なんすかこれ!」

 

 

 

「いや〜思ったより荷物がいっぱいあってさぁ〜意外と手こずりましたよ」

 

 

「嘘でしょ?!これで自転車乗ってきたんですか?」

 

 

「ダイエーでパートのオバちゃんがヒモくれなかったらヤバかったですね。でもヒモで荷台にダンボール箱縛りつけてからは楽勝でしたよ〜」

 

 

この荷物を載せて自転車に乗る規格外の三浦国宏

マジすか…( ̄▽ ̄;)💧

 

 

す、すごい…

( ̄▽ ̄;)💧

 

 

やっぱ規格外の男だ…

どうやったらこの荷物を自転車で運んで来れるんだろう…

 

 

「と、取り敢えず会長は自転車で船堀に向かってください。僕はタクシーが来たら荷物積んで追っかけますから」

 

 

三浦が船堀に向かって程なく、タクシーが到着した。荷物を積み込んで運転手に行き先を告げたところで白澤社長に電話する。

 

 

「もしもし、お待たせしました味玉です。今からタクシーで船堀に向かいます。僕は、15分くらいで到着しますが、三浦は…多分小一時間はかかるでしょうから、のんびり来てください」

 

 

 

三浦は10分ほど先に船堀に向かった。自転車でも真っ直ぐ行けば30分ほどで船堀まで到着するが、大事を取ってそう伝える。

 

 

船堀街道を南に下り、高架のガードをくぐった先のセブンイレブンの前で大量の荷物とともに味玉が待っていると、白澤社長から船堀に到着した旨の連絡があった。

 

 

指示された方向を見ると、白のワンボックスの運転席の窓から、白澤社長とおぼしき人物が手を振っている。

 

 

車をつけてもらい、荷物を積み込み三浦の到着を待つ間、社長と車の中で話をした。

 

 

「社長、今回は色々とすみませんでした。お手間ばかりかけてしまって…」

 

 

「いいんですよ。三浦さん8tの免許も持ってるし、体力も自信あるって言ってたから期待してます。ウチも、これからどんどん人を増やしていきたいんで助かります」

 

 

白澤社長は、思ったよりずっと若く、誠実そうな好青年だった。おそらくまだ30代半ばだろう。面接を行った南千住には自宅があり、母親とお子さんの3人暮らしをしているそうだ。元奥さんはネグレクトで数年前に離婚したという。

 

 

思わぬところでシングルファーザーに出会った味玉は、親近感が湧き、子育てと仕事の両立の難しさなどの話で盛り上がった。

 

 

会社経営となると、その大変さは自分の比ではないだろうと尋ねたが、同居する母親が助けてくれるから、なんてことはないと言う。

 

 

話に夢中になり、三浦のことなどすっかり忘れていたが、気づけば味玉の家を出てから、かれこれ1時間近く経つ。

 

 

さすがに、もう着いてもいい頃だ。

 

 

「社長、すみません、ちょっと探してきます。また道に迷ってるかもしれない」

 

 

味玉はそう言って車を降り、電話をかけながら船堀街道を北に上った。

 

 

「もしもし、会長?今どこにいます?」

 

 

「あーすみません。今ちょうど駅に着いたところですよ〜、味玉くん、どこにいますか?」

 

 

「随分遅かったですね、また道草食ってたんですか?僕も今駅ですよ…あー!見つけた!おーい!」

 

 

 

前方から自転車を押しながら歩く三浦の姿を捉えて電話を切る。

 

 

(全く…今度はどこで道草食ってたんだ…ん?)

(´・ん・`)?

 

 

「…会長なんすかコレ?」

 

 

f:id:single-father-ajitama:20190322162143j:plain

なんですか?コレ…

 

 

「ん?…あーコレですね、途中の八百屋さんで、お客さんが剥がしたやつもらったの。どうせ捨てるから持ってっていいって。どう?味玉くんも食べる?」

 

 

f:id:single-father-ajitama:20190322162237j:plain

八百屋さんでお客が剥がしたキャベツの端材ですww

 

 

いらんわっ!んなことより、さっきからずっと白澤社長待ってるんですよ!早く行きましょ!」

 

 

三浦には自転車でついてくるよう言って、味玉は白澤社長の車に乗り込み、車で5分ほどの距離にある寮に到着。

 

 

部屋に荷物を運び込み、雇用契約書にサインして、食堂や浴場、ランドリーコーナーを案内してもらう。

 

 

大清水建設の所有物件だけに、綺麗で立派な施設だった。

 

 

三浦国宏入寮す

テレビも布団も完備された三浦には勿体無いお部屋!

 

三浦国宏

緊張気味に雇用契約書にサインする三浦国宏ww

 

ランドリーも充実!

 

こりゃいい湯だな♬

 

 

何度も頭を下げ、自宅に向かう白澤社長の車を見送り、引っ越しは完了した。

 

 

「味玉くん色々ありがとう。お礼に1杯奢りますよ」

 

 

「いいですよそんなの。次の給料日まで、まだ1ヶ月以上ある、節約してください。でも飲みには付き合いますよ」

 

 

熟女ママの経営するスナック青葉を見つけ上機嫌の三浦国宏

熟女ママの経営するスナック青葉でパシャリ♬

 

 

少し歩いた路地にぽつりと灯りのついた看板。

三浦の大好物の熟女ママが経営する『スナック青葉』という店を見つけ、カウンターに陣取った。

客は味玉と三浦の2人だけだった。

 

 

声で熟女ママをオトす三浦国宏

熟女は歌でオトしますww

 

三浦国宏と僕

三浦国宏と味玉 最後のツーショット

 

 

ママと3人で和気藹々、飲んで、話して、歌って、三浦の門出を祝った。

 

 

お開きの時間が迫る頃、味玉は最後の念押しをした。

 

 

「会長、何度も言いますが本当に頑張ってくださいよ。次になんかあっても、もう僕は手助けしませんからね。辛抱強くやってれば日当だって上がるだろうし認められれば職長にもなれる、これから大きくなる会社だから行く行くは会社の幹部にだってなれるかもしれない。頼みますよ!」

 

 

「分かってますよ、頑張ります。コツコツお金貯めて、またジムやりたいですからね」

 

 

「え?!嘘でしょ?会長ジムやる気あるんですか?本当に?」

 

 

「好きなんですよね…ボクシングがやっぱり…またやりたいなぁ…ワンツー!ワンツー!ってね」

 

 

「会長…」

 

 

 

大島のジムも、オープンから数年は多くの練習生で賑わい、会長も熱心に指導していて活気があったと聞く。

 

 

おかしくなったのは、気の優しい三浦が、お金がない会員の会費を大目に見てあげたり、それを見てつけ込みワザと会費を支払わない会員達に強く言えなかったことも原因の1つだろう。

 

 

資金的に余裕のないジムで、他にトレーナーを雇う余裕はない。会長1人では練習生全員の指導には目が行き届かないだろう。それに不満を持った練習生が1人、また1人とジムを去り、さらに経営は苦しくなる。

 

 

もちろん、三浦本人の責任が一番大きいのは言うまでもない。

 

 

酔ってジムを放ったらかしたり、数年後の取り壊しを決定しているビルのオーナーから多額の立ち退き料を約束されていたことにも甘えていたのだろう。

 

 

結局、取り壊しの前に岩手に戻ってジムを開いたため立ち退き料は手にしていない。

 

 

地元のジム開業のため三浦を担いだ地元後援会は雲散霧消した。

 

 

詐欺紛いのブローカーに、相場の倍近い仲介手数料と内装工事費をふんだくられ、文句を言うため訪ねた住所が田んぼのド真ん中だったというのも、三浦につけ入る隙があったからだ。(※これは本人談なので真偽のほどは不明)

 

 

 

心底驚いた。

晩年のミウラスタジオの荒廃ぶりや、そんな経緯を知っている味玉は、まさか三浦がそれに懲りず、再びジムを開く夢を持ち続けているとは露ほども思っていなかったからだ。

 

 

グラスに残っていた焼酎を飲み干し、ママに会計を頼んで立ち上がった味玉は三浦に言った。

 

 

「分かりました。会長がジムやっても、どうせまた失敗するでしょうから、そん時は僕がマネジャーやってあげますよ。こう見えても昔は営業部長です。会員募集も未払い債権の回収もお手の物です。それまで頑張ってくださいね!」

 

 

照れ臭そうな笑顔を見せる三浦とガッチリ握手して店を出た。

 

 

薄暗く、人ひとり通らない寂しい路地

寮に向かう三浦の背中をしばらく眺めていた

三浦は振り返らない

 

 

味玉は

どんな境遇でも明るく振る舞う彼を

誰の悪口も、恨み節ひとつ口にしない彼を

そして、大好きなボクシングへの情熱を持ち続ける彼を

 

想った

 

 

 

かつて、うつ病上がりだった僕に元気をくれた時と同じ…

 

 

いや、それ以上の『生きる勇気』

腹の底から湧き上がってくる

 

 

踵を返し帰途につく

 

 

タクシーはつかまりそうにない

 

 

 

 

走って帰るか!

 

 

 

 

 

 

終わり

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最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。三浦は現在も、白澤建設(仮称)で元気に頑張っています。彼の頑張りを応援してあげてください。

♪(´ε` )

三浦国宏 50男・規格外の就活 第6話『しっかりしろよ!』

前回までのあらすじ

振り出しに戻ったアマチュア史上最強のボクサー三浦国宏の就活。ようやく希望通り白澤建設という会社で土方の仕事(寮・賄い付き)を見つけ、面接することになった。

しかし面接の時間は18時。三浦の現場は、面接を受ける船堀まで電車で1時間以上かかる多摩市の聖蹟桜ヶ丘。いつものようにマゴマゴしていると遅刻してしまう。

仕事が終わったであろう頃、味玉が電話するも何度かけても三浦の携帯は着信音が鳴るばかりで応答はない。

果たして三浦は約束の時間に間に合い、無事に採用されるのか?

三浦のダメっぷりをどうぞご堪能ください!

 

 

三浦国宏 50男・規格外の就活

 

第6話 しっかりしろよ!

 

2月27日水曜日 合宿9日目の夜

面接に行ったはずの三浦が電話に出ない。

家に帰り、Kの宿題の丸つけと音読に付き合い、夕飯の用意をする間、味玉は10回以上電話をかけたが応答はなかった。

 

 

どうしたんだろう…

まさか現場で事故にでもあったのか?

それとも、急いで面接に行くため電話に出られなくて、そのまま面接が長引いているだけなのか?…

 

 

どうしようもないので先にKと食事を済ませ、風呂に入った。21時になったので、歯磨きをさせてKは寝かせた。

 

 

まだ電話は繋がらない。

さすがに心配になる。

 

 

いったい何をやっているんだ!

まさか、遅刻して不採用になって、そんでもって自暴自棄になって…

 

 

いやいやいや、そんなことくらいで、そんなことするなんて三浦に限っては絶対にあり得ない。

 

 

これまで、あの男に降りかかった厄災に比べたら面接に落ちることなんて、蚊に刺された…いや、そよ風が吹いたくらいの出来事だ。

 

 

おおかた採用が決まって、いい気になって一杯やってるんだろう…

 

 

無理やり自分にそう思い込ませたものの、心配で仕方がない。ジリジリしながら待っていると、ようやくインターフォンが鳴った。

 

 

時計を見ると22時半を回っている。

 

 

 

「何やってたんすか会長!心配したじゃないですか!」

 

 

 

Kが寝ているにも関わらず、玄関のドアが開くなり味玉は語気を荒げた。

 

 

「いやぁ〜参りましたよ…携帯無くしちゃってねぇ…自分が立ち寄ったところ全部探したんだけど見つからなかった」

 

 

「え!マジすか?!…で、面接は?」

 

 

「遅くなっちゃったから間に合わなかった。公衆電話から白澤社長に電話して明日にしてもらったから大丈夫ですよ。明日は南千住で面接ですって」

 

 

(何をやってるんだこの男は…)

 

 

味玉は、三浦のダメっぷりに心底腹が立った。

 

 

 

「何が大丈夫なんすか!せっかく面接組んでもらったのにメッチャ印象悪いじゃないですか!それに、明日もまた、道に迷ったり、財布落としたり、熟女のDVDに気を取られたりしてどうせ遅刻するじゃないですか!先方が仕事の都合で急遽予定が変わることだってあるんですよ!どうやって連絡取り合うつもりなんですか?!」

 

 

 

「ん〜どうしましょうかねぇ…」

 

 

「どうしましょうかねぇ、じゃないよ!このスットコドッコイが!こんな大事な時に…いい加減しっかりしてくださいよ!」

 

 

「すみませんねぇ…本当にダメですねぇ…こんな大事な時にねぇ…」

 

 

 

肩を落とし、しょんぼりする三浦の姿を見て味玉はハッと我にかえった。

 

 

(少し強く言いすぎたかな…こんな元気のない会長見るの初めてだ…)

 

 

興奮した自分を反省し、今度は穏やかに言った。

 

 

「明日、白澤社長には僕から電話しますよ。そんで何かあったら僕の携帯に電話してもらうようにお願いします。会長は…10時と3時の一服、それから昼休憩、仕事終わり、南千住に着いた時、公衆電話から僕に電話してください。必ずですよ、分かりましたか?」

 

 

「分かりました…よろしくお願いします」

 

 

「分かればよろしい…さぁ、今日はもう遅い。飯食って寝てください」

 

 

「いえ…ご飯はいいです。もう寝ていいですか?」

 

 

そう言うと、三浦はすごすごと和室に移動し布団を引くと崩れ落ちるように横になり、瞬く間に寝息を立て始めた。

 

 

 

疲れているんだな…

 

 

味玉は、大島のジムを畳んで以来、何をやっても上手くいかない三浦のここ数年を思い、何とも言えぬやりきれない感情が込み上げてきた。

 

 

気持ちが高ぶり眠れそうもない味玉は、ロックグラスに氷を入れウィスキをドボドボと注ぎ、考える。

 

 

悪い男じゃないんだけどな…

ただ不器用なだけで…

あと酔うと手に負えないし、すぐ騙されて詐欺被害に会うし、頻繁に道に迷うだけで…

 

 

ホントは優しい男なんだ…

ただ少し時間にはルーズだし、何度説明してもクローゼットとトイレを間違えるし、熟女好きの変態だけど…

 

 

なんだか考えているうちに段々バカバカしくなってきた。

 

 

ふと見ると、三浦は何度言っても理解しないようで、いつものように毛布を蹴散らしシーツを掛け布団にして寝ている。

 

 

三浦国宏

だから、それは掛け布団じゃないっつーのww

 

 

思わずクスリとしてしまった。

気を張っている自分がアホらしくなってきた。

 

 

なんだよ

携帯なくしたくらいどうってことないじゃないか

ケ・セラ・セラだ…

俺も寝よう!

 

 

 

2月28日 木曜日 合宿10日目の朝

味玉は3ヶ月に1度の定期検診で、かかりつけの病院に行くため仕事は休みだ。

 

 

三浦も現場が近かったため、いつもより遅めの朝食を摂っていると目を擦りながらKが起きだしてきた。

 

 

「おはよう!Kくん」

「おはよう!Kちゃん」

 

 

味玉と三浦が同時に声をかける

 

 

「おはよ〜…なんか昨日は、うるさかったけど何だったの?」

 

 

「あーごめんごめん、眠れなかった?いやね、アホな誰かさんが携帯無くしちゃって大変だったんだよ。だから今日も大変なんだよ、アホな誰かさんのせいでね」

 

 

「そ、そんなことよりKちゃん!納豆の正しい食べ方って知ってる?」

 

 

焦った三浦は、誤魔化すようにKに話しかける。

 

 

「え?納豆に正しい食べ方なんてあるの?」

 

 

三浦国宏

アホみたいにいつまでも納豆をかき混ぜ続ける三浦国宏ww

 

 

「もちろんあるよ〜、こうしてね右回りに100回かき回してから食べるんですよ…私は200回かき回すけどね。左回りじゃダメなんですよ、何で左じゃダメだか分かるかな?」

 

 

「分かんない」

「分かんない」

 

 

Kと一緒に味玉も聞き返す。

すると三浦はニヤッと笑って言った。

 

 

「私も分かんないです」

 

 

…( ̄▽ ̄;)💧

 

 

「ね、やっぱアホでしょ?Kくん。今日は大切な面接の日だってのに携帯もないんじゃね」

 

 

「ふぅん…僕の携帯貸してあげようか?どうせ学校に持って行っちゃいけないし」

 

 

「え?!いいの?!」

「ダメ!絶対ダメ!」

 

 

今度は三浦と味玉。

 

 

「こんなアホに携帯貸して、また無くしたらどうすんの?確かにGPS機能が付いてて便利っちゃ便利だけど…でも絶対ダメです!」

 

 

「え〜!いいじゃないですかぁ〜、GPSカッコイイのになぁ〜…道に迷うこともなさそうだし」

 

 

「そういうGPSとは違うわっ!いいからさっさと飯食ってトットと仕事行け!」

 

 

三浦国宏

Kの携帯「マモリーノ」を諦めきれない三浦国宏ww

 

 

空き時間には逐一電話を入れるよう再度念を押して三浦を送り出す。Kにも朝食を摂らせ見送ると、味玉も病院へ向かった。

 

 

検診が終わり、10時の一服時間を見計らい白澤社長に電話をかける。

 

 

「もしもし、お忙しいところすみません。ワタクシ味玉と申しまして…」

 

 

事情を話すと白澤社長は快く了承してくれた。

 

 

「分かりました。何かあったら味玉さんに電話します。ウチも人が足りなくて困っているんで、三浦さんには是非きて欲しいんですよね、よろしくお願いします」

 

 

「こ、こちらこそよろしくお願いします!アホな奴ですけど悪い人間じゃないんです!体力もアホみたいにありますし!新宿の現場まで自転車で2時間かけて行くくらいのアホみたいな体力です!だから、死ぬほどコキ使ってやってください!必ず役に立ちます!アホですけど…」

 

 

「あはは…そんなアホアホ言わなくても分かりましたよ。まぁ面接と言っても形式的なもんで、もう寮の手配もしてあります。土曜日の夕方から入れるようにしてありますから」

 

 

「ほ、本当ですか?!ありがとうございます!」

 

 

聞けば、白澤社長はつい数年前に親父さんを亡くし、会社を引き継いだばかりだそうだ。継ぐまでは別の会社で働いていたと言う。

 

 

多い時は100人近い職人を抱えていた会社だったが、先代が亡くなったことで一時的に仕事がなくなり、多くの職人が退職して他に移った。

 

 

残った人間は、他に移れないような問題アリの人間ばかりだったため全員解雇し、イチから従業員を雇って再出発したそうだ。

 

 

現在、従業員は社長以下4名、三浦が5人目になる。大清水建設の下請けで現場に入り、仕事の依頼が引っ切り無しにあるが人不足で全て断っていると言う。寮も大清水建設の所有物件だそうだ。

 

 

電話を切った味玉は思った。

 

 

(こりゃもう採用決定じゃないか…あのアホが何かとんでもないことをしない限り…しかし、三浦がウチに泊まれるのは今日までだ。土曜日の夜から入寮可能ってことは明日の寝床がないな…どうしよう…)

 

 

味玉は、三浦の居候を1日だけ延長させて欲しいと元嫁にお願いしてみることにした。

 

 

2月一杯という約束を違えることになるが、ケツが決まっているし、1日くらい大目に見てくれるだろう。

 

 

そうして元嫁の許しを得た味玉は、夕食の買い出しのため、御用達のAEONへ向かった。

 

 

 

その夜

 

 

「な、なんですか?!これ!」

 

 

面接を終え、採用の報せとともに帰宅した三浦が驚きの声をあげる。

 

 

「ふっふっふ…就職祝いですよ。築地のマグロにゃ敵わないですけどね」

 

 

Kは一足先にいただきます!

 

三浦国宏

思わぬマグロの登場に呆然とする三浦国宏ww

 

 

「いや〜すごいですねぇ〜…有難いなぁ…」

 

 

「さ、そんなとこで突っ立ってないで食べましょ」

 

 

「あ、ちょっと待ってください。酒が入る前に履歴書書かなきゃいけないんですよ」

 

 

「え?!履歴書?なんで?」

 

 

「白澤社長がね、採用は決定なんだけど社員の管理をしたいから書いてきてくれって、あと職務なんとか書ってのもいるんですって。若いのにしっかりした人なんですねぇ…社会保険も完備だから年金手帳も持ってきてくれって」

 

 

「へぇ…従業員5人の会社なのにすごいですね…あ、そうか!大清水の下請けだからその辺うるさいんだ…でもちゃんとした会社で良かったじゃないですか、働き方改革のお陰ですね!」

 

 

しかし、三浦は名前まで書いたところで『ひと仕事やり終えた!』といった顔をして、我慢しきれず箸を取った。

 

 

三浦国宏

名前書いただけで力尽きるww

 


(ま、メシの後でもいいか…)

 

 

味玉も腹が減っていたし、めでたい日だから大目に見て乾杯した。

 

 

 

失敗だった。

 

 

食事が終わり、履歴書を書き始めた三浦だが相当酔っ払っていてミミズがのたくった後、干からびてアスファルトに貼り付いたような文字が並ぶ。

 

 

「ちょ、ちょっと会長!そんなんじゃダメですよ!解読不能ですって!もっと丁寧に書いてください!」

 

 

「大丈夫、大丈夫。全然オッケー!オッケー牧場ですよ〜押忍、押〜忍♬」

 

 

そう言って書く文字は、もはや文字の体裁をなしていない。

 

 

「あー!もう!ダメだっつーの!俺が書くから新しい履歴書出しやがれってんだ!」

 

 

味玉は三浦が書いていた履歴書をひったくると、クシャクシャに丸めてゴミ箱に捨てた。

 

 

「はい、じゃ、高校卒業からね。岩泉高校卒業は何年でしたっけ?」

 

 

「えーと確か昭和56年…」

 

 

三浦国宏

なんで僕が書かなきゃなんないの?…( ̄▽ ̄;)💧

 

 

そうして、味玉が三浦の履歴書を書き終える頃には三浦は完全にグロッキー。よろけるように布団に転がった。

 

 

全くしょうがない奴だな…

職務経歴書は…いいや、適当に書いておこう。

 

 

就寝。

 

 

 

3月1日 金曜日 合宿延長日

共に仕事を終え、帰宅した味玉と三浦の最期の晩餐である。

バタバタして最近漬けていなかった味玉を振る舞った。

 

 

三浦国宏

味玉特製の味玉ww

 

 

「会長、いよいよ今日で最後です。明日仕事が終わったら引っ越しして月曜からは新しい職場ですよ。頑張ってくださいね」

 

 

「分かりました。色々世話になりましたね。ありがとうございます」

 

 

グラスを合わせ、長いようで短かった合宿生活を振り返る。

昔話にも花が咲いた。

 

 

「んで、明日はどうします?仕事休みなんですよね。僕は17時過ぎには戻りますけど」

 

 

「そうですね…とりあえずプラプラして、とし子ママの家に預けてある荷物取りに行って…あ、そうだ!新しい携帯を買いに行こうかな、味玉くんとも連絡とりたいし」

 

 

「あーそうですね。じゃ、携帯買ったら電話してください。そんでとし子ママのところに行って荷物持って17時ごろ帰ってきてください。そしたら一緒に引っ越ししましょう」

 

 

「分っかりました〜!押忍押〜忍♬」

 

 

肩の荷が降りた味玉と三浦の最期の晩餐は和やかに進んだ。

 

 

明日でようやく終わる。

 

 

ホッとしたが…

 

なんだか少しさみしい。

 

 

 

 

最終話に続く…

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三浦国宏 50男・規格外の就活 バックナンバー

 

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三浦国宏 50男・規格外の就活第5話『振り出しに戻る』

前回までのあらすじ

アマチュア史上最強のボクサー三浦国宏が賄い付きの仕事にこだわっていた理由が、以前築地のマグロ屋で働いていた時『賄いが毎日大好物のマグロだったから』という衝撃の告白を受け、業種によって賄いの内容は変わることをなんとか理解させた味玉。

改めて業種を広げ仕事探しをするうち、新聞配達員を仲介する人材紹介会社の社長「吉岡さん」に巡り合う。

親切な吉岡さんは、配達先の住所が覚えられるか心配している三浦の不安を解消するため、わざわざ味玉たちの住む江東区まで足を運んで説明してくれると言うのだ!

果たして三浦は無事、新聞配達の仕事に就き、期限までに味玉の家を出ることが出来るのだろうか…

 

 

三浦国宏 50男・規格外の就活

第5話   振り出しに戻る

 

2月22日金曜日 合宿4日目

仕事を終え帰宅した三浦とGoogleマップで明日の現場の住所を確認していると程なく、インターフォンが鳴り吉岡さんの到着を告げた。

 

 

Kには『大切なお仕事のお話だから…』と言ってタブレットを持たせ寝室に向かわせた。

 

 

「すみません吉岡さん。こんなアホな奴のためにわざわざ国分寺からご足労いただいちゃって…」

 

 

 

迎え入れた味玉に、値段の張りそうなコートを脱ぎながら吉岡さんは爽やかに笑って答える。

 

 

「大丈夫ですよ。いつもこんな感じです…こう言っちゃなんですが、住み込みで新聞配達やろうなんて人はワケありの人が多いんですよ…今日の寝床すらないなんてザラです。仕事が決まれば、寮に入るまでホテル代を貸してあげることだってあります」

 

 

「へぇ!そこまでやるんですか…すごいですね」

 

 

 

味玉は、吉岡さんのコートをハンガーにかけながら、その徹底した対応ぶりに舌を巻いた。

 

 

もちろん求職者が採用されれば紹介料が得られる。利益をあげるため仕事としてやっていることなんだろうが、ホテル代を握りしめたままトンズラされる危険性だってあるのだ。

 

 

この人は必ず成功するだろう。

 

 

起業家には、行動力やアイディアも大切だが、最も重要なのは意思や理念だ。吉岡さん自身も新聞奨学生から苦労して起業したと聞いている。

 

 

おそらく、自分と同じように何らかの事情で経済的、社会的に困窮した人を手助けしたい、自分を育ててくれた新聞配達業界にも貢献したい、という想いがその根底にあるのだろう。

 

 

いくら頭がキレて斬新なビジネスモデルを考え出したとしても『儲かればなんでもいい』などというスタンスで起業すると継続はしない。

 

 

ビジネスで成功するには『揺るがない哲学』が必要なのだ。

 

 

 

 

ダイニングテーブルに座り、三浦が吉岡さんからレクチャーを受けている間、味玉は夕飯の準備をする。

 

 

食材の余分な買い置きはないため、吉岡さんのおかずは昨日の余り物なども使い適当に作った。

 

 

ひと通り説明が終わった頃に夕飯の支度ができたので揃って食卓に着いた。

 

 

「どうです?会長、新聞配達できそうですか?」

 

 

「ん〜そうですねぇ、やってみようかなぁ…」

 

 

「ホントですか?!いや〜良かった良かった。吉岡さん、ありがとうございます!」

 

 

「いえいえ。三浦さんならきっと優秀な新聞配達員になれますよ。どうです?実は今日面接してもいいって言ってくれてる販売所が浦安にあるんですよ。良ければ行ってみますか?」

 

 

モノ凄い手回しの良さだ。

 

 

「え?!マジすかポリス?!いいじゃないですか会長!メシ食ったら行ってきてくださいよ」

 

 

 

そうして2人を送り出し、味玉は胸をなでおろした。

 

 

(ふぅ…これでなんとかなりそうだ…良かった)

 

 

三浦国宏

吉岡さんと3人で♬

 

 

2時間ほど後

三浦から電話があり、トラックの運転手として採用されたと不可解な連絡が入った。

 

 

聞けば、その販売所の所長さんは佐川急便の下請けの運送屋も経営をしていて、丁度ドライバーを探していたとのこと。8tの免許を持っている三浦をドライバーとして採用したいらしい。

 

 

「へぇ…良かったですね…でも、新聞配達ですら配達先が覚えられるか不安だったのに、毎日届け先が違う宅配の仕事なんてできるんですか?」

 

 

「そうなんですよねぇ…だから明日も別の新聞販売所に面接に行くことになりました。場所は木場駅ですって。吉岡さんが言うには、そっちの方が私に合ってるんじゃないかって」

 

 

「そうなんですね…じゃ明日まで保留か…」

 

 

 

翌23日土曜日 合宿5日目

今日の三浦の現場は、運良く木場公園の近く、味玉の現場も通り道になるので途中まで一緒に出勤することにした。

 

 

三浦国宏

意外とチンタラ走る三浦国宏ww

 

 

仕事が終わったら待ち合わせをし、一緒に面接に行く約束をして別れた。

 

 

日中吉岡さんに電話して話を聞いたところ、なんでも木場にあるその販売所の所長さんは、購読者拡大のため度々集客イベントを開催しているらしい。

 

 

元オリンピック選手の三浦に大変興味を覚えていて、ボクシング教室などやれば結構な集客ができるのでは?と考えているそうだ。

 

 

モノ凄くいい話である。

そこで実績を挙げれば給与にも反映されるし、コツコツ頑張ってお金を貯めれば、そこで育てたファンを会員候補に見込んで、またジムを開くことだって夢じゃない。

 

 

三浦と待ち合わせして木場駅に向かうまでの間、味玉は「もう四の五の言わずに今日の新聞販売所にお世話になりなさい」と強く説得した。

 

 

しかし三浦は何やら上の空である。体調でも悪いのかと気になったが面接の時間が迫っていた。吉岡さんと駅前で落ち合い、そのまま3人で販売所に向かった。

 

 

所長さんからひと通りの説明を受け、実際に使用している配達用のアンチョコも見せてもらった。

 

配達すべき部屋が色付けされたマンションの郵便受けの配置図や、外国人でも分かるよう道順やポストの色などが記号や略字で書かれた小冊子もある。

それに1人で配れるようになるまで先輩配達員がサポートしてくれるそうだ。

 

 

 

これなら、なんとかなりそうだ。

 

 

しかし、三浦はなぜか浮かぬ顔、テンションが異様に低い。所長さんと三浦が店舗の3階にある寮を見学している間、面接室に残った味玉は吉岡さんに質問してみた。

 

 

「吉岡さん、昨日の面接の時も三浦はあんな感じでしたか?なんだか、やけにテンションが低いんですが…」

 

 

「確かにそうですね…昨日は、もう少し元気があったような…でも、あれじゃないですかね、ほら、昨日はご飯食べてから面接行ったじゃないですか。今日はお腹が空いていて元気ないとか」

 

 

「そ、そんなことは……いや、あり得ますね、あはは…」

 

 

 

味玉は、そう答えながらも思った。

 

 

(いやいやいや…欠食児童じゃないんだから…酒が飲めなくて元気ないならわかるけど…)

 

 

親切に対応してくれた所長さんに、丁寧に頭を下げ販売所を出る。少し離れた大通りまで来たところで三浦に聞いてみた。

 

 

「どうです会長、所長もいい人そうだし、あれなら配達の仕事も出来そうじゃないですか。寮も空いてたし決めちゃってくださいよ」

 

 

しかし、三浦はテンションが低いままこう言った。

 

 

「いやぁ…やっぱり新聞配達は無理ですよ。配達先覚えるのもそうですし、どうもあの、ちょっと働いて仮眠して、またちょっと働いて、っていうのがねぇ…」

 

 

 

散々世話をしてくれた吉岡さんの恩情を無に帰す発言に、いい加減キレかかった味玉は、強い口調で三浦を問いただす。

 

 

「何を贅沢なことを…じゃ、宅配ドライバーにするんですか?!そっちの方が、道に迷った挙句、届け先を間違ったりして破茶滅茶なことになりそうですけどね!」

 

 

「あっちもねぇ…考えてみると、あのホレ、機械でピッピってやるやつ?あれ出来ないんですよね…だから前に佐川でバイトした時も助手席の横乗りしかやらせてもらえなかったし…」

 

 

「……」

 

 

あまりの我儘、あまりの身勝手さに、本気で殴りたくなった。いや、パンチは避けられてカウンター喰らうから、ハイキックでも出そうかと思ったが、グッとこらえ

 

 

「吉岡さん、すみません。一旦家に戻って三浦と話してみます。今日のところは保留にして持ち帰らせてもらえませんんか」

 

 

吉岡さんも流石に残念そうにしていたが、すぐに切り替え快く了承してくれた。

 

 

 

 

2月24日日曜日 合宿6日目

あの後話をしたが、結局三浦の意思は変わらず、やはり寮・賄い付きの土方の仕事を探すということで落ち着いた。

 

 

そもそも、建築系は、天候や現場の繁閑で仕事にあぶれる日があるから安定した仕事を検討していたのだが、深夜の牛丼屋とかでバイトするからそれでも構わないということだった。

 

 

味玉の自宅の近所に、6畳風呂無しトイレ共同のアパート月額2万3千円という物件を見つけ、今日下見に行く予定だったが、それもキャンセルした。

 

 

敷・礼金は無いのたが、最初に支払う初月と翌月の家賃、火災保険料、仲介手数料、退居時の清掃料諸々を合計すると10万円程用立てなければならない。今の三浦にはキツイ。

 

 

味玉は、半ば嫌気がさし『ジムに行くから自分が帰るまで、どこかで時間を潰してくれ。コンビニでタウンワークでも貰ってきて仕事探しをすればいいんじゃないか?』と言って三浦を家から叩き出した。

 

 

ジムでは、久しぶりに厄介ごとを忘れ、いい汗をかいた。

 

 

気を持ち直し、明日からまた仕事探しだ。

 

 

 

 

2月25・26日 合宿7・8日目

 

 

味玉弁当

賞味期限切れの焼きそばがあったからお弁当にしたよ♬

 

月曜日

振り出しに戻り、寮・賄い付きの建築系の仕事を探し、5社ほどメモにした。

その日の夜、休憩中に電話するよう言って三浦に渡す。

 

 

火曜日

三浦と夕食を摂りながら結果を聴くと、そのうちの1社、白澤建設という会社の面接を受けることになったという。

 

さっそく明日の仕事終わり、社長である白澤さんと18時に船堀で待ち合わせだそうだ。

先方も乗り気で、今回は上手くいきそうだと自信満々に三浦が語る。

 

 

「へぇ…そりゃ良かったですね。でもウチに居られるのも今日含めてあと3日しかない。決まればいいですけど、もう後がないんですから頑張ってくださいよ」

 

 

味玉は内心(流れ的にもうひと波乱くらいあるのがお約束だよなぁ…)と思いながら、嫌味タップリに激励する。

 

 

「はい、頑張りますよぉ〜!ところで明日の現場どうやって行けばいいのかなぁ…確か、ナンとか桜ヶ丘って駅に7時集合なんですよ」

 

 

「は?ナンとかじゃ分かんないですよ。ナニ区ですか?」

 

 

「区じゃなくて市だったな…えーっとポチじゃなくて、ハチでもなくて…」

 

 

「もしかしてタマ…いや、多摩市すか?」

 

 

「そう!その多摩市!そんでナンとか桜ヶ丘!」

 

 

「会長、それ多分ね、聖蹟(せいせき)桜ヶ丘。確かジブリ映画の舞台にもなった聖地ですよ」

 

 

「お!いいですねぇ、マグロも好きですけどブリも好きですよ」

 

 

「そのブリじゃなくて、ジブリっていうのはね…いや、そんなことより大丈夫なんですか?18時面接ですよね?間に合います?」

 

 

「大丈夫です。いつも早く終わる現場だって言ってたし、急いで行けば楽勝っすよ!押忍押〜忍!」

 

 

 

ネットで電車の時間を調べると、早くても1時間、乗り継ぎが悪ければ1時間半ほどかかる場合もある。

現場が駅からどれくらい離れているか知らないが、遠ければその時間も見ておかなければならない。

 

 

「 ねぇ…この時間じゃもう迷惑だから、明日の昼休憩の時にでも白澤社長に電話して、現場の終わり仕舞いによっては少し遅れる可能性があるって伝えといた方がいいんじゃないですか?約束の時間に遅れたら印象悪いでしょ?」

 

 

「チョっちゅね!わっかりましたぁ〜!電話しまーす!押忍!押〜忍!」

 

 

 

ダメだ…

酔っ払ってきた…

今日はもう何を言っても無理だな。

 

 

2月27日 水曜日 合宿9日目

 

味玉朝メシ

朝メシ〜…(*´﹃`*)

 

 

三浦がちゃんと電話したかどうか不安であったものの、この日の味玉の現場はコンクリート打設の日だったため三浦を気遣っている余裕はなかった。

 

 

朝礼前からポンプ車を搬入しミキサー車を30台以上搬入出、コンクリートが打ち終わり、ポンプ車が現場を後にすると既に17時に近かった。

 

 

念のため三浦に電話をかけるも出ない。

移動中だろうか?

時間をおいて何度かかけるもやはり繋がらない。

 

 

味玉は、なんとも言えぬ不吉な予感が込み上げてきたが、どうすることもできない。

 

 

 

ま、ケ・セラ・セラ

なるようにしかならないさ♬

 

 

 

と、Kの待つ自宅へ向け自転車のペダルを踏み込んだ。

 

 

 

 

第6話に続く

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三浦国宏 50男・規格外の就活 第4話『地獄にヨシオカ』

前回までのあらすじ

勢いと成り行きで、アマチュア史上最強のボクサー三浦国宏を再び自宅に招いた味玉。

『泊めるのは2月いっぱいまで』という絶対条件をつけられたものの、なんとか元嫁の許しも取りつけ、寝床のなかった三浦と味玉の『10日間の就活合宿』がスタートを切った。

果たして、三浦は無事に期限までに仕事見つけ、味玉の家を出ることができるのか?

波乱の10日間をどうぞお楽しみください。

 

 

 

三浦国宏 50男・規格外の就活

 

第4話 地獄にヨシオカ

 

2月20日水曜日 合宿2日目の夜

 

「はぁ…じゃ、また最初からやり直しですか…」

 

 

味玉は、ダイニングテーブルで夕食を食べる三浦と向かい合い、ため息をついた。

 

 

「あいすみませんせんねぇ…4tトラックの運転手は40歳までだって言うし、他は、寮があっても賄い付きじゃなかったり…あ、1っこだけ寮付きで、賄い付きの仕事があったんですけど、寮費が1日1,500円、食事が500円×3食で1,500円も引かれるんですよ。そんでもって、1万2千円て書いてあったのに、最初は見習いだから9千円からって言うんですよ…1日6千円じゃぁねぇ…」

 

 

もう3度目だと言うのに、三浦は今日も味玉の家に真っ直ぐ辿り着けなかった。

大して難しくない道を迷った三浦の帰りを待ちきれず、味玉と息子のKは、先に食事を済ませた。

いま Kは風呂に入っている。

 

 

「贅沢言ってる場合じゃないでしょう。どこもそんなもんですよ。真面目にやってりゃ、そのうち日当も昇げてくれますって。それに、不思議に思ってたんですけど、なんで、そんなに賄い付きにこだわるんです?コンビニとか…それが嫌なら寮の近くで安い定食屋さんとか見つければいいじゃないですか」

 

 

「マグロが大好きなんですよ」

 

 

「は?…何ですか?よく聞こえなかった」

 

 

「いや、だからマグロが大好きでねぇ」

 

 

「意味分かんないんすけど…言っときますがね、ウチはマグロなんて高級品は膳に上らないですよ。食いたきゃ自分で買ってきてくださいよ」

 

 

「いや、そうじゃなくてですね…ほら、私昔あそこで働いてたじゃないですか、なんつったけなぁ…蝶々…じゃなくって、竹内…でもなくて…」

 

 

「あんた分かってて言ってるでしょ…みやこ…築地場外にある『まぐろのみやこ』でしょ?それが?」

 

 

「そう!そのみやこ!賄いにマグロがよく出てさ、コレがウマいのなんのって…だからやっぱり賄い付きの仕事がいいなぁって…ね♡

 

 

 

殺意…

 

 

何が『ね♡』なのか…

 

 

 

「全く…なに言っちゃってるんだろうね、この全身パンチドランカーは…あのねぇ会長、それは、たまたま働いてたのがマグロ屋さんだったからですよ。牛丼屋で働けば牛丼、ラーメン屋ならラーメンが賄いなの!」

 

 

え?!そうなんですか?へぇ…だから、前の会社の寮じゃ全然マグロ出てこなかったんですね。ケチな会社だなぁってずっと思ってました…へぇ…」

 

 

「何が『へぇ…』ですか、それに、そんなにマグロが食いたきゃ、賄いなしの寮に入るとか、自分で安アパート借りるなりして、スーパーとかで買ってきて好きなだけ食べればいいじゃないですか」

 

 

そ、そう言われたらそうですね!…全然思いつかなかった!いや〜味玉くんキミ頭いいねぇ〜…へぇ〜…」

 

 

 

再び殺意…

 

 

バカにしてんのか?コイツ…

 

 

 

「ねぇ…本当にそれが賄い付きにこだわってた理由なんですか?それとも冗談?もしホントにそうなら、だいぶ仕事探しの幅が広がりますよ、ちょっと他の業種も探してみますか?」

 

 

「いいですねぇ〜!お願いします…あ、ちょっとトイレに…」

 

 

「はい、行ってらっしゃい。もう間違えないですから大丈夫ですよ」

 

 

三浦は、家までの道順どころか、大して広くもない味玉の家のトイレの場所さえ、なかなか覚えなかった。

 

 

何度となく用を足しているのに、必ず廊下の反対側のウォーク・イン・クローゼットのドアを開けてしまうのだ。

 

 

三浦が夜中にトイレに起きると、そのままクローゼットに用を足してしまわないか心配で、味玉も起き出し、その都度トイレの場所を教えた。

 

 

しかし、もう大丈夫。

先ほど三浦の帰宅前に対策を講じたのだ。

 

 

三浦国宏 50男・規格外の就活

何回間違えるんすか?…( ̄▽ ̄;)💧

 

 

風呂上がりのKに歯磨きをさせ、進研ゼミのタブレットを持たせ寝室に向かわせた。

「9時には寝るように」とも付け加える。

 

 

「じゃぁ、明日は少し幅を広げて職探ししてみますよ。寮付き賄い付きにこだわらなければ、色々あると思いますよ。安アパートも見ときますから」

 

 

「悪いですねぇ…お願いします。アパートは3畳くらいあればいいですから。風呂もいらないしトイレも共同でいいですから」

 

 

「分かってますよ、風呂付き物件なんて住んだらバチが当たって地獄に堕ちますよ…さ、明日も早いし一杯飲んで寝ましょ」

 

 

「え?もう寝るんですか?…いやね、お土産があるんですよ。味玉くんも一緒にどうかなぁって思ってね」

 

 

「え?お土産?…そりゃ、ありがたいっちゃ、ありがたいけど…そんな無駄遣いしなくていいですよ…それに道草しないで早く帰ってきてくださいよ」

 

 

味玉は、そう言いながらも(やはり世話になる身…彼なりに気を使ってくれてるのかな…)と、改めて、いつでも誰にでも優しかった三浦を思い出した。

 

 

和室でリュックをゴソゴソやっていた三浦が「あったあった、ありましたよ!」と言いながら、何やら手にして戻ってくる。

 

 

テーブルに置かれたそれは…

 

 

三浦国宏 50男・規格外の就活

ま、またですか?…( ̄▽ ̄;)💧

 

 

「ねぇ…1回殺していいですか?…てか、このDVD随分ぶ厚いけど、もしかしてVHSじゃないですか?ウチにはビデオデッキなんかないですよ…あっても絶対使わせないけど」

 

 

「え?!VHS?!…いやいやいや、参ったな…あの中古屋さん…」

 

 

「全く、しょうがない男だねぇ…」

 

 

そう言って、味玉は三浦が買ってきた『熟女系ヒーリング映像』のケースを手に取り、何気なく「パカっ!」と開けてみた。

 

 

すると…

 

 

 

「な、なんじゃゴラァア!?!!!」

 

 

 

ブーーッ!…ちょっと、ビックリさせないでくださいよ味玉くん、吹き出しそうになったじゃないですか」

 

 

 

出しそう、じゃなくて思いっくそ吹き出していたが構わず続けた。

 

 

「会長…コレVHSじゃないです。分厚かったのはコレが原因です」

 

 

三浦国宏 50男・規格外の就活

いっぱい入ってるし…( ̄▽ ̄;)💧

 

 

えぇぇーーー!いっぱい入ってる♡わぁ〜嬉しいなぁ〜♡」

 

 

 

満面の笑みである。

 

 

「良かったですねぇ会長…って、いやいやいや、そうでなく!コレが見たかったら、とっとと仕事と住むとこ見つけて出てってくださいよ!そうすりゃ好きなだけ見ていいですから」

 

 

「分かりました!頑張ります!押忍!」

 

 

まずい『押忍!』が出てきた。

この「押忍」と「あ、そうですか!」が出てきたら、酔ってきた証拠、危険信号だ。

 

 

 

「さ、それ飲んだら、もう寝てください。明日の現場も新宿でしたよね」

 

 

「わっかりました〜寝ま〜す!新宿で〜す!押忍、押〜忍!」

 

 

🌙

 

三浦国宏と2段ベッド

ご飯の間に海苔を挟んだ弁当を『2段ベッド』というらしい…



 

2月21日木曜日 合宿3日目

翌早朝

三浦を起こし、朝食を食べ、弁当を持たせ駅に向かった。

 

 

すると偶然、駅前で辻立ちするFacebookの友人に出くわす

 

三浦国宏と猪野たかし

平日は毎日何処かしらの駅に立つ猪野さん

 


「あ、おはようございます猪野さん。コレ、例の三浦国宏です」

 

 

猪野さんは、僕のブログを読んでくれているので、三浦のことも知っているのだ。

 

 

「あ!この人が噂の…どうも初めてまして猪野です。よろしくお願いします」

 

 

丁寧に頭を下げる猪野さんに、その昔、いま話題の桜田義孝大臣の秘書(と言っても、ただの雑用係だろうが)をしていたことがある三浦が、昔話を始める。

 

 

三浦国宏の過去

秘書なんて出来ないだろうに…

 

 

いつまで経っても三浦の話は終わりそうにない。

猪野さんも、いい加減迷惑そうだ。

 

 

「会長!あんまり油売ってると遅刻しますよ!」

 

 

 

なおも話そうとする三浦を、猪野さんから引っぺがし、駅の改札へ降りる階段へと向かわせ、味玉も自転車にまたがり自分の現場へ向かった。

 

 

いつものように仕事は暇なので、早速スマホで仕事探しをする。

現場監督が何か話しかけてきたが「今忙しいから後にして!」と突っぱねた。

 

 

寮付き、賄い付きにこだわらなければ、年齢制限のない仕事もたくさんあるだろう。

建築・土木関係に限定しなければ、なおさらだ。

 

 

しばらく検索していると、目に留まったのは『新聞配達員』である。

 

 

(あー…いいかもなぁ、新聞配達員…寮もあるし、休刊日も年に数回だから、日雇いの土方と違って、仕事にあぶれることもない。朝…というか深夜から朝刊の準備して配達して、終わったら仮眠して、すぐ夕刊の時間だから逆に毎日が休肝日だ。酒もやめられるかも…)

 

 

『配達先の家を覚えられるのか?』という最も重要な問題を抱えつつも、電話をしてみる。

 

 

 

「もしもし、お忙しいところすみません。ネットの求人をみたんですが…」

 

 

電話に出たのは、吉岡さんと名乗る人物。

『厚生労働大臣の認可を得た有料職業紹介業』を営む社長さんで、東京近郊の新聞販売所に人材を紹介することを主な業務としている。

少ないが建築・土木の求人案件もあると言う。

 

 

自身も新聞奨学生を経験し、努力の末に会社を立ち上げた苦労人だとのこと。

どんな質問にも、とても親切丁寧に答えてくれる吉岡さんに好感を持った味玉は、全てを正直に話してみることにした。

 

 

実は、職を探しているのは自分ではなく、三浦国宏という、とんでもない厄介な男であること…

道に迷ったり、家のトイレの場所もなかなか覚えず、配達先のお宅を覚えられるのか甚だ怪しいこと…

酒を飲むとさらに厄介さに拍車がかかり、これを機に酒をやめさせたいこと…

 

 

しかし長所もあり

 

 

築地や豊洲で働いていたので朝は強いこと…

頭は悪いけど、自転車で何処へでも行くほど、体力だけはあること…

熟女が大好きで結構モテるから、年配の女性には、うってつけの拡張員になれる可能性があること…

 

 

 

などなど。

 

 

吉岡さんは、笑って答えてくれた。

 

 

「大丈夫です、全然問題ありませんよ。いま新聞配達員は不足していて、東南アジアから来た外国人も多く雇っています。土地勘もなければ、日本語すら覚束ない彼らでもビジュアルで配達ルートが分かるアンチョコもあります。それに、ルートを覚えるまで、ちゃんと先輩のサポートが付きますから安心してください」

 

 

「そ、そうなんですね!ありがとうございます!じゃ、今日三浦が帰ってきたら新聞配達やる気があるか確認して明日また電話します。もし、三浦がその気になったら是非よろしくお願いします!」

 

 

「分かりました。お待ちしています。私の方でも、いま募集している配達所をいくつかピックアップしておきますよ。それでは」

 

 

 

 

電話を切った味玉は思った。

 

 

いや〜〜

いい人だなぁ…吉岡さん♡

よし!帰ったら会長を説得して、何がなんでも新聞配達をやらせよう!

そんで、とっとと出てってもらおう。

邪魔だから…

 

 

 

そして、その夜

4度目にして、ようやく迷わず帰って来られた三浦に「ほら!家の場所だって覚えられたじゃないですか、新聞配達だって大丈夫ですよ!」と説き伏せ、最初は渋っていた彼を、なんとかその気にさせた。

 

 

2月22日金曜日 合宿4日目

その日の日中

再度、吉岡さんに電話をかけ、三浦が興味を示している旨、しかし、やはり若干の不安もあるようだと伝えた。

 

 

すると、吉岡さんは、国分寺の会社から江東区の僕の自宅まで出向いて、三浦の不安が解消するよう、仕事のやり方やサポート体制、詳細な労働条件などを説明しにきてくれるとのこと。

その上、それでも気に入らなければ断ってもらって構わない、とまで言ってくれたのだ。

 

 

味玉は思わず電話口で頭を下げながら、今日の仕事終わり、吉岡さんと自宅で会う約束を取り付けた。

 

 

味玉は、電話を切って胸をなでおろし、思った。

 

 

(あぁ…なんて素晴らしい人だ!地獄に仏…いや、『地獄に吉岡あり!』だ。これを味玉家の家訓に加えよう…そして、もう吉岡さんに全てお任せしたい…なんなら、そのまま国分寺に持って帰ってもらえないかな…邪魔だから…)

 

 

希望の光が差すのを感じた味玉は、搬入車両もないのに鼻唄を歌いながらゲートに向かった。

 

 

 

 

たまには仕事しよう!

 

 

 

第5話に続く…

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第1話 ローバ帝国 〜冬の時代〜

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第2話 自転車があればなんでも出来る!イチ・二・サンっ!ダァーーー!

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 第3話 10日間の就活合宿 〜拳の衝動〜

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